『運命を拓く』要約と感想その15。いつでも理想を胸に

瞑想

中村天風著『運命を拓く 天風瞑想録

前回の記事では第十二章「理想と想像」の項を要約しました。

今回の記事は最後の第十三章「一念不動」についてです。

ほんとうに幸福であろうとする人にとって必要なことは何かを説明していきます。

以下の関係性がポイントとなります。

「思考=観念=想像=理想=成就」

心に宇宙霊が入れるようにしておく

いったん描いた理想は、一念不動の状態で固く保持して変更しないことです。

幸福であるための原則はこれだけだと言ってもいいくらいです。

自分の欲する物事を、はっきりと明瞭に決めておきましょう。

僕たちの心は、宇宙霊が溶かした宇宙エネルギーを受け、それを形あるものに造る鋳型のようなものです。

なので明確な鋳型を設計しておくことが大切です。

宇宙霊が入ってこれるように心の扉を開き、きちんとした座席も設置しておきましょう。

信じたものは霊の世界で実在している

自分の信念を固く保ち「実現する!」と繰り返していれば、宇宙霊が自然な経路でそれを実現してくれます。

というのも、実現すると確信をもったものは、霊の世界においてはもはや実在しているからです。

だから一貫した内容のことを心に刻んでいくのが大切であり、あとはその思考した物事が実現するのを待つだけです。

終わりに

以上、15記事に渡って本書を要約していきました。

いわゆる引き寄せの法則(ザ・シークレットやエイブラハムとの対話)に合致する内容を天風氏は昭和の初期から人々に教えてきました。

また英語の翻訳ではなく、しっかりとしたセンスのいい日本語で表現されているのもすごいことだと思います。

というのも引き寄せなどのスピリチュアルでフワっとしがちな内容のものが、天風氏の言葉によってしっかりと地に足がついた感じにになるからです。

松下幸之助や稲盛和夫、松岡修造に大谷翔平など、中村天風氏から影響を受けた人がたくさんいるというのも頷けます。

オーディブルでも朗読が聴けるので、ぜひ本書に触れてみていただければと思います。

各記事へのリンク

その1。天風氏の経歴

ほんとにあった話なのか信じ難いくらいに面白い経歴です。

その2。心と宇宙はつながっている

天風氏は自分が何年もかけて開いた悟りを、

できるだけ多くの人に広めたいという思いを持っていたとのこと。

その3。宇宙霊とつながる

活きる力は肉体にあるのではなく、霊魂という気の中にあります。

その4。思考は現実化する

心の作用は強烈なので、理解すると同時に応用する力が必要です。

その5。言葉は人生を創る

人間の心には「潜在意識」と「実在意識」という二つの意識の領域があります。

その6。造物主の心

人間の心が並べるものがないほどに偉大なのはなぜか、ということを説明していきます。

その7。感謝が運命を変える

みんなが誤解しやすい「運命」とはどういうものか。

その8。生命力の受け入れ口を広げておく

人間の生命の本来の面目が創造的である理由は、進化と向上を現実化するためです。

その9。信念は雑念の下に埋もれている

人間の心を絶対的に強くするために必要な、根本要素となるものを取り上げていきます。

その10。すべてに感謝する人が幸せ

自分の住む世界や環境が、たとえ他人から見て大したことがなくとも、自分が心の底から満足し、感謝していれば良いのです。

その11。自分をいつわらない

修行を積むことで本当の気持ちが出るようになり、感情をいつわらなくなります。

その12。恐怖を手放そう

「恐怖すればするほど人生に良くない結果がくる」という法則が、宇宙に働いていると知りましょう。

その13。勇気は心を安らかにする

何事に対してもやたらと悲観したり心配したりするのを止めることが、よい人生を活きるためには必要です。

その14。想像力は創造力

宇宙本体の力は、人間の心の状態を鋳型として物事を現実化させます。

中村天風著『運命を拓く 天風瞑想録

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