『セドナメソッド』要約と感想その1

読書

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

感情を手放すテクニックについて書かれた本書を、計9記事に渡って要約していきます。

自分にとって腑に落ちる部分を抜粋しまとめていくので、概要を知りたい方や復習したい方にとって役立つ記事になると思います。

(各記事へのリンクはこちらから。・9)

はじめに

急速に変化するこの世界で、私たちは安心感、一体感を強く求めています。

それらは外側で見つかるものではなく、私たち一人ひとりの中に存在しています。

心の内に秘められている生命力の泉に再びつながる道具、それがセドナメソッドです。

思い通りの人生を生きるのを妨げているのは、自分を制限する感情です。

感情は単に自分が感じていることであって、自分そのものではありません。

感情を手放すことで富、良い人間関係、健康な肉体、望んでいる能力が手に入ります。

著者ヘイル氏の師匠であるレスター氏は、肉体的にも精神的にも重い病をかかえていた時期がありました。

しかしレスター氏は方法を確立させ、3ヶ月間セドナメソッドによる「解放」を行い続けた結果、健康な身体と深い心の安らぎを取り戻しました。

「人は皆、無限の可能性を持った存在であり、人を制限するのは、頭の中に作り上げた制限の概念だけだ」

このことをレスターは発見したのです。

この本では「しなければならない、すべき」「してはならない」という言葉で自分を縛るようなことはしません。

本書は第1部(基本編)と第2部(応用編)に分かれています。

各章は次の章のための強固な基礎になるので、順を追って実践してください。

また、自分で効果を実感できるまでは、書いてあることを鵜呑みにしないでください。

遊び心をもたせて、自分自身を大切に育てる気持ちで取り組みましょう。

そうすればセドナメソッドは、私たちの魂がすでに直感的に信じていることを思い出させてくれます。

ジョーに起こった変化

ジョーは飛行機事故による車椅子生活、妻とは離婚裁判中、会社には解雇をせまられているという状況でセドナメソッドを習いました。

実践して数週間で、妻とは和解し円満に離婚し、解雇問題も好条件で解決しました。

そして旅行先で偶然出会った女性と打ち解け、彼女と同じマンションに住んでいることがわかり、電撃結婚にいたりました。

セドナメソッドを行うことで、このような奇跡のようなことが次々と起きたわけです。

ジョーの言葉で言えば「セドナメソッドはどんな大きな問題も小さな問題に変えてくれる」ということです。

手放す

思考や感情を「持ち続ける」ことが、不幸を生み出す原因になっています。

「持ち続ける」こと自体が悪いのではなく、すでに役割を終えた不安や緊張をそのまま保持しているのが問題です。

その反対は「手放す」ことです。

手放すことも持ち続けることも、生きている中で自然に起きることなのだと理解していることが、セドナメソッドの基礎となります。

子どもの頃は自然に感情を解放できていたのが、成長するに伴い親や教師、社会に適応していくうちに、手放し方を忘れてしまうのです。

感情にどう対応するか

感情がわき起こったときに、向き合うことを避けると、感情は消えないまま心に留まります。

感情にふたをして抑え込んだことにより潜在意識にたまった感情は、叫んだり泣いたりすることで発散もできます。

しかしこのような「表出」は人間関係を壊したりするなどの問題を生んだりします。

感情を抑圧するか表出するか、どちらかに留まるのが問題なので、そのときに「解放」が必要になるのです。

セドナメソッドとは感情の「解放」、つまり手放すことです。

抑圧や表出に代わる、両者のバランスをとる第3の選択肢といえます。

感情の解放に成功したときは、心が静かになり、安堵の波が身体を通り抜けるように感じることもあります。

感情を手放すエクササイズ

「手放す」ことについて理解するために、以下の簡単なエクササイズをしてみましょう。

  • ペンなどの落としても問題ないものを強く握りしめる。
  • 手を開いて手のひらの上でペンを転がす。
  • そのままペンを手放して下に落とす。

「感情を手放す」とは、ペンを手放すのと同じことを意味しています。

感情を握りしめ、握りしめているのが自分だと忘れてしまっているのが僕たち。

「自分=感情」と誤認してしまっていますが、実際は感情と自分を切り離し、手放すことができます。

頭ではなくハートで行いましょう。

「なぜ・どのように」が気になって行き詰まったら、その「わかりたい・理解したい」を手放してください。

セドナメソッドの基本手順

目は閉じていても開けていてもよく、以下の手順で行います。

  • 気になることや、変えたい事柄を思い浮かべ、出てくる感情を感じる。

そして、以下のように自分に問いかけていってください。

  • この感情を認めることはできますか?(はい又はいいえのどちらで答えてもオーケー)
  • この感情を手放せますか?(はい又はいいえ)
  • 手放しますか?(はい又はいいえ)
  • いつ?(今)

これらのステップを、感情がなくなったと感じるまで繰り返してください。

以上が基本手順。非常にシンプルですが効果は絶大です。

感情の解放は玉ねぎの薄皮をむいていくような作業だと思ってください。

さまざまな感情が層をなしていることに気づくと思いますが、一度手放したものは永久に去るので、戻ってきたように感じてもそれは別物です。

また、手放すまでのステップを行わなくても、感情を認められただけで、その感情が消えることもあります。

感情の核心へ潜り込む

違うアプローチとして、感情に潜り込むことによって解放することもできます。

恐怖や悲しみなどの強い感情に気づいたら、できるだけその感情の中に入るのです。

リラックスして「この感情に潜り込める?」と自分に聞いてください。「もっと深くまで行ける?」

核心までたどり着くと、心が静かになり、穏やかな気持ちになれるはずです。

心はコンピュータのようなもの

感情はうそをつくことがあります。

解放したらこんな羽目になる、と感情がささやくことがありますが、実際は感情を手放さないことでそんな羽目になっているのです。

心をコンピュータに例えると、バックグラウンドで不要なプログラムが動き続けています。

セドナメソッドを使って、古いプログラムやファイルを解放すると、使えるメモリーが増え、処理能力が加速するのです。

人間としてよりよく機能するようになります。

書く解放

本書全体にわたり、折にふれ感情を紙に書き出すことを促すことがあります。

ノートやシンプルなメモ帳を用意して、自分の変えたいことや改善したいことを、どんなことでもいいので書き出しましょう。

使った紙は破り捨ててしまってかまいません。

「書き出す」という行為は意識の根底で作用するので、できるだけ時間をとって自分の決意を書き出してください。

セドナメソッドによる収穫

セドナメソッドを行なっていくことで、以下のような収穫が期待できます。

  • 振る舞いや態度が積極的になる
  • 日々の活動が楽になる
  • 問題解決の能力が上がる
  • 考え方や行動が柔軟になる
  • リラックスし、自信が生まれる
  • 新しいことが始まる
  • ネガティブな感情が減り、ポジティブな感情が増える
  • 他人への愛が増す

これらに加え本書を熟読していくことで、自分の制限パターンを自覚したり、人生をよりよく変える方法に気づいたりできるはずです。

次の記事に続く

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

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