『セドナメソッド』要約と感想その4

読書

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

感情を手放すテクニックについて書かれた本書を、数記事に渡って要約していきます。

前回の記事からの続きです。

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抵抗について

あることをやる気満々で始めたにも関わらず、なぜか途中で熱が冷めてしまう。

これは心の中で「抵抗」という働きが作用したからです。

誰から命令された場合には必ず抵抗を感じるし、「〜すべき」「〜ねばならない」という言葉の奥には必ず抵抗が存在します。

この抵抗も他の感情同様に手放すことができます。

抵抗の表れ方は様々で、目に見えにくいものもあります。

セドナメソッドにおいても「しなければならないこと」に変わると抵抗が生まれます。

抵抗はブレーキをかけた状態でアクセルを踏むことにも似ています。

抵抗を解放する

  1. この抵抗を認めることができますか?
  2. この抵抗を手放せますか?
  3. 手放しますか?
  4. いつ?
  5. 1〜4を、自由を感じるまで繰り返す

以上、他の感情と同様の手順を使うことで、抵抗も解放できます。

問いには「はい」「いいえ」のどちらを答えても大丈夫です。

あるテーマに感じて、抵抗がいくつかの層になっている場合もありますが、解放する層は永久に去るので根気よく続けてください。

両側から解放する

例えば「働く」ということに抵抗を感じている場合には、「働かない」ということにも抵抗を感じています。

このように、何かをするときには、しないことにも抵抗しているはずなので、そのことを両方認めて手放しましょう。

  • ……をすることへの抵抗を手放せますか?
  • ……をしないことへの抵抗を手放せますか?

その他わかりやすい例として、

  • お金を持つことへの抵抗と、持たないことへの抵抗
  • 人と関わることへの抵抗と、関わらないことへの抵抗

などがあります。

抵抗はあまのじゃくのような性質があるので、あえて抵抗を持ち続ける許可を与えることで解放が進む場合もあります。

書く解放

紙に書き出すことは抵抗を解放する助けになります。

ノートの左側に「しなければならないと感じていること」、右側には「それについて今感じている気持ち」を書いていきます。

書き出したことを見ながら解放していき、終わったらチェックを入れたり横線で消したりして次に進みましょう。

大切なポイント3つ

・命令せずに頼む

「しなさい」「すべきだ」などと言われると必ず抵抗が生まれるので、頼むようにしたほうがうまくいきます。

自分自身と上手にコミュニケーションをとりましょぅ。

・するならする、しないならしない

何かをしているときはそれを許し、していないならしていないことを自分に許しましょう。

義務感と、それが生み出す抵抗を解放するのです。

・プレッシャーを弱める

今やっていることが難しいと思えるなら、抵抗にぶつかっている証拠です。

この場合、自分でプレッシャーをかけているか、他人からプレッシャーををかけられているかのどちらかです。

どちらにしても抵抗の気持ちを解放すれば、何をするにしても簡単にできるようになります。

変えられるもの、変えられないもの

本書を読み進め、手順を実践していけば、

  • 変えられないものを受け入れる
  • 変えられるものを勇敢に変えていく
  • そのふたつを識別する

いわゆる「ニーバーの祈り」にある知恵を得られます。

ひとことで言うと「変えたい気持ちを手放す」ということです。

変えられないことの場合、解放すれば現状を努力なしに受け入れられます。

変える必要があることであれば、解放の結果、必要な行動を簡単に起こせるようになります。

行き詰まり感を解放する

何かに行き詰まってるなと感じたら、その「行き詰まりを変えたい気持ち」を解放しましょう。

ただ「それを変えたい?」と自問すればOKです。

  • この行き詰まった感じを認めることはできますか?
  • 変えたい気持ちも認めることはできますか?

そして「それを手放せますか?」「手放しますか?」「いつ?」というようにこれまで同様の手順を行います。

一瞬前にはとても克服できないと思えた感情でも、消えていきます。

状況を変えたい気持ちを克服する

自身の現状を変えたいと思っているかもしれませんが、その気持ちも解放しましょう。

その現状からわき上がる感情がどんなものであれ、それを認めることができますか?

現状を変えたい気持ちを手放せますか?

心を開いて実践すれば、解決策を見つける視点からその状況を見られるようになります。

検事フランクの例

彼がセドナメソッドを習ってから、他の検事には何時間もかかるような仕事も、短時間でできるようになりました。

法廷で起こっていることを変えたい思いや、人を変えたい思いを手放すことで、裁判でもしばしば勝てるようになります。

被告人に対しても「あなたは本当に悪い人ではなく、あるときにある悪いことをしただけなんだ」と、本心から言えます。

フランクは「今」起こっているすべてを受け入れることを選び、静穏を見出したのです。

次の記事に続く

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

コメント

  1. けいすけ より:

    身近な例で言えば宿題をやろうと思ったところでお母さんに「宿題をやりなさい」って言われたとたんにやる気がなくなるやつですね。

    応援、拡散しました。

    • イトケン より:

      けいすけさん

      コメント及び応援ありがとうございます。

      まさにそれです。でもそのやる気がなくなったという感情に向き合うことで手放せるといことです。

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