『セドナメソッド』要約と感想その3

読書

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

感情を手放すテクニックについて書かれた本書を、数記事に渡って要約していきます。

前回の記事からの続きです。

1記事目から読む

今回はセドナメソッドのカギとなる感情について。

9つの感情

セドナメソッドでは以下の9つの感情に注目します。

「無気力、悲しみ、恐れ、渇望、怒り、誇り、勇気、受容、平安」

セドナメソッドが目標としているのは「自由」および「不動心」です。

人生に起こる何事にも振り回されなくなったら、自然とこの状態になります。

感情という覆いを外していけば、その下に隠れていた自由が現れます。

感情を手放すと直感が戻る

感情は大切な情報と直感を与えてくれるものだと思いがちですが、実際はその逆です。

直感と、感情的な反応は別ものであり、解放の手順を進めていけば、その違いがわかってきます。

直感は解放できないものであり、解放すればするほどに直感は磨かれていきます。

感情の移行

9つの感情は順番に移行していきます。

どの状態から始めても、解放を進めるにつれてポジティブな感情(勇気、受容、平安)の方向に向かいます。

状態としては以下のように変化します。

  • 緊張 → リラックス
  • 不幸 → 幸せ
  • 混乱 → 明晰
  • 生気がない → 生き生き
  • 思い → 軽い
  • 閉鎖的 → オープン
  • 萎縮 → のびやか
  • 非生産的 → 生産的
  • 無能 → 有能

無気力

無気力な状態でいるとき、頭の中は雑音でいっぱいで、破壊的な内容ばかりです。

心は重苦しく沈んでいて、出口が見つかりません。

絶望、むなしさなども無気力の仲間です。

シェリルという女性は、こんな状態でゴミ屋敷のようになった部屋に住んでいましたが、解放を行って心が軽くなったことで、自然と掃除を始めていることに気付きました。

無気力を感じたときのことを思い出し、そのときの感情を一緒にいる時間をとりましょう。

ある程度、手放せたと思ったら次の感情に移ります。

悲しみ

悲しみを感じているとき、頭の中は無気力のときほどかき乱されてはいませんが、雑音の多い状態です。

自分では何もできないと感じ、助けてくれる誰かを求めて苦しみます。

後悔や罪悪感、愛されていないといった感情もこの仲間です。

無気力の状態と同様に、悲しみを感じたときを思い出し、その感情と一緒にいる時間をとってください。

手放せたと感じられるようになったら、次の感情「恐れ」に進みます。

恐れ

恐れを感じているときも、悲しみほどではありませんが頭の中は不明瞭です。

気分は不安定に上下し、悲運や破壊といったことばかりをイメージします。

緊張や不安、心配などの感情もこの仲間です。

悲しみの時と同様、恐れを感じたときを思い出し、感情とともに過ごす時間を取りましょう。

解放が進んだら次に進みます。

渇望

足りない、もっと欲しいと望むと同時に、躊躇する気持ちもあるのが渇望という状態です。

恐れの状態の次に、頭の中は雑音が多く、何かに取りつかれています。

どれだけ手に入れても満足できず、手にしているものを楽しめません。

渇望を感じたときのことを思い出し、その感情と共にいる時間をしばらく過ごしましょう。

怒り

怒りを感じているときは他者を傷つけたいという気持ちと、躊躇する気持ちが同時に存在します。

頭の中は渇望に次いで、何かに取りつかれたような状態です。

嫉妬や憎しみといった感情も仲間です。

これまでの感情と同様、解放の時間をとってから次に進みます。

誇り(プライド)

誇りもネガティブな感情のほうに分類します。

頭の中は自己中心的な考えでいっぱいになります。

現状維持を望み、自分がいかに偉大かを相手に気づいてもらおうとします。

虚栄心や軽蔑の念もこの仲間です。

これまで同様、誇りを感じたときを思い出し、感情とただ一緒にいる時間をとりましょう。

ここまでの6つの感情は、勇気、受容、平安の3つの感情の上を覆っていると考えてください。

覆いが取れていくにつれ「自分にはできない」が「できる」という感覚に変わっていきます。

勇気

僕たちは勇気を感じているとき、躊躇なく行動する意欲が湧きます。

頭の中は整理されてきて、雑音も少なくなります。

自分にできることや学べること、同様に他者を支援することについての思考ができます。

安心感や確信を得る感覚も勇気の仲間です。

勇気もこれまでの感情同様に手放しましょう。

よい感情は解放するごとにより良くなると考えてください。

なぜならよい感情は無限に潜在しているため、解放することでもっと流れ出してくるからです。

受容

何も変える必要を感じず、あるがままに受け入れ楽しむ姿勢が「受容」です。

愛や感謝、慈悲の心も受容に含まれます。

頭の中は勇気の状態よりもさらに整理され、満足と静けさを感じます。

勇気同様に受容の感情も手放しましょう。

平安

「私はここにいる。完全で、完成していて、すべてである。あらゆる人も物も自分の一部だ」

このようないわゆる「ワンネス」が平安の感覚といえます。

頭の中は「空」の状態で、隅々まで覚醒しています。

今ここ、気づき、自由といった言葉でも表現できます。

平安を感じたときのことを思い出し、その感情とただ一緒にいる時間をとりましょう。

しばらく練習しよう

ここまで説明してきた9つの感情に対して、解放する練習をしばらく続けましょう。

そうすれば本書全体で語られている内容を、深く理解することにつながります。

次の記事に続く

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

コメント

タイトルとURLをコピーしました