『セドナメソッド』要約と感想その8

読書

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

感情を手放すテクニックについて書かれた本書を、数記事に渡って要約していきます。

前回の記事からの続きです。(1記事目から読む

今回から本書の第2部である、セドナメソッド応用編を紹介します。

具体的な内容ではあるものの、第1部を理解し実践していることが前提となっています。

恐れや心配を手放す

「恐れれば、そのことが起こる」という格言通り、心配すればするほどイメージの力でそれが実現しやすくなってしまいます。

また、私たちは潜在意識の下で、恐れている出来事の現実化を望んでいるらしい。

嘘だと思うけど本当のことです。というのも「怪獣が来たら嫌だ」と考えたときも、心は怪獣の映像をうつすだけだからです。

そして恐れの感情は「恐れを手放したら、恐れていることが起きちゃうよ」と脅してきますが、これも嘘です。

恐れには意識の光を当てて解放するのが良いのです。

恐れや心配の解放手順

恐れの根本には、安全欲求もしくは死にたい欲求があります。

リラックスして、今感じている恐れや不安に対し、こう自問してください。

「このことが起こってほしい気持ちを手放せますか?」

こう聞くと「いや起こってほしいなんて思ってるわけないよ」と言いたくなるかもしれませんが、黙って認めてみましょう。

豊かさに対する思いの解放

経済的自由などの豊かさは、セドナメソッドの副産物として収穫されたりします。

ほとんどの人は豊かさ、お金のことに関してさまざまな感情を持っています。

でも思い込みを手放していけば、お金を受け取ったり貯金したりがより簡単になるでしょう。

例えば失敗する投資家というのは、お金への渇望のあまり、感情に任せた判断をしてしまう人です。

セドナメソッドを使っていれば、空想ではなく事実に、渇望と恐れよりも直感に従えるようになります。

お金を失うことを心の奥で恐れているなら、先ほどの「恐れや心配の解放手順」と同様に自問します。

「それが起こってほしい気持ちを手放せますか?」

ネガティブな方向へ働く引力を手放すのです。

お金の好き嫌い、利点と不都合

前回の記事で紹介した通称「好き嫌いの手順」「利点不都合の手順」を、お金に関しても使ってみましょう。

お金に対する好きと思う感情、嫌いと思う感情を認め、手放します。

お金を持つことによる利点、および不都合な点を思い浮かべ、今の感情を手放します。

それらの感情は制御欲求、承認欲求、安全欲求のどれかから、もしくは複数からきていることを認めましょう。

経済的豊かさの実現と解放

経済的に豊かになったらどんなに自由だろう、とイメージしてください。

すると「そんなことは無理だ」「だってお前は○○だし」といった否定する思いが出てくるかもしれません。

その思いの根本欲求を認め、解放する手順を何度も繰り返しましょう。

解放が進めば、理想の状況が近づいてくるでしょう。

人間関係を改善する

ここで紹介するエクササイズを行うことで、自分が本来持っている愛を再認識して生きられます。

他人から愛を求めるのはすなわち、愛は自分の外側にあると思い込んでいるということです。

恋愛関係の初期は、相手のありのままを受け入れ愛せていたのに、関係が長引くにつれて相手に対する不満や許せない部分が増えていくものです。

相手への不満、変わってほしいリストを無意識に心の中で作り、それと相手を照らし合わせる思考パターンができてしまうのです。

紹介する通称「好き嫌いの手順」によって、心の中で作られたそのリストを燃やすことができます。

好き嫌いを手放す

その人の好きな点と嫌いな点を交互に解放していくのがコツです。

思い浮かばないのでいれば、思い浮かばないときに感じる感情を手放しましょう。

  • その人のどんなところが好きですか?
  • その気持ちは「承認・制御・安全」のどの欲求から出てきていますか?
  • その欲求を手放せますか?

この手順を、その人の嫌いな点に対しても同様に行います。

9回くらい繰り返せば、理想の人間関係を妨げる執着や嫌悪を解放できるでしょう。

また人間関係においても、恐れや心配を解放することで、相手と心から向き合えるようになったり、理想の相手と出会えたりします。

  • 人間関係で心配なことは何ですか?
  • それが起こってほしい気持ちを手放せますか?

恐れや心配を手放せば、隠れていた愛が現れます。

一掃手順について

「一掃手順」は人間関係を改善するためのツールとしてもっとも効果的なもののひとつです。

一連の手順を紹介すると長くなるのですが、要は相手に対する「制御欲求」「承認欲求」「安全欲求」を認め、手放していく方法です。

まず相手のことを思い浮かべ、相手から制御(コントロール)されようとしたこと、自分が相手を制御しようとしたことを認めます。

そして相手にありのままでいる権利を与えます。

次に自分が相手を認めたくない気持ち、および相手から認められたい気持ちを認識します。

そして相手を受け入れ、愛してください。

最後に相手からの脅しから自分を守りたい気持ち、および相手を脅したい気持ちを認めます。

そして相手に対し、安心と安全、信頼の感情だけを持ってください。

以上のような概要ですが、この手順を繰り返し、相手に対して心からの信頼をいだけるようになれば、もう人間関係で悩むことはなくなります。

あらゆる種類の人間関係を改善できる

ここまでで説明してきた方法は、恋愛関係や夫婦、子どもや両親、友人や同僚など、どんな相手にでも使えます。

あらゆる人間関係が改善し、喜びと安らぎの源となるでしょう。

次の記事に続く

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

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