『セドナメソッド』要約と感想その6

読書

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

感情を手放すテクニックについて書かれた本書を、数記事に渡って要約していきます。

前回の記事からの続きです。

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本書も後半に差し掛かり、今回はみんなが苦手とする(?)目標の設定がメインテーマとなります。

目標の設定

「目標」という言葉を聞いたとき、自分にどんな感情がわき上がるでしょうか。

ネガティブな感情がわく人もいるかと思います。僕たちのほとんどは目標設定やその達成について、複雑な感情を抱いています。

著者の師匠であるレスター氏は、シンプルなシステムを作り、目標にまつわる多くの苦しみが和らげられることを願いました。

とらわれのない状態

自由の定義は「執着や嫌悪を持たないこと」となります。

目標を設定したとき、それに対しての執着や嫌悪を解放します。

すると心が「とらわれのない状態」となります。

目標を達成できるかどうか、まったく気にしていない状態で、そのほうが達成しやすくなります。

とらわれのない状態になるほどに、失う恐怖や失望が消え、今この瞬間持っているものすべてを楽しめるようになります。

何かを欲しいと思う気持ちを否定するのではなく、手放すのです。

目標設定に伴う感情を解放する

まず、目標についての「今」の感情をできるだけ認め、以下のように問います。

「その感情はどの欲求から来ている? 承認、制御、安全?」

「その欲求を手放せる?」

過去に達成できなかった目標に対する「今」の感情にも、上のような問いかけをしてみましょう。

自分で決めたことではなく、他人から要求された目標についても「今」どう感じているかに注意を向けます。

目標というのは「自分で選択した」と思えることが大切です。

自分の可能性を制限するような信じ込みや感情を、十分に手放せたという実感を得てから、次を読み進めていきましょう。

目標を書き留める

目標を書き出した人のほうが、考えただけの人よりも達成率が高いことがわかっています。

そして書くときの言葉遣いの的確さも大切になってきます。

・目標はすでに達成しているかのように、現在形で書きましょう。

求めるものは未来にではなく「今」作り出すのです。

・否定形は使わず肯定形で書きましょう。

例えば禁煙したいときに「僕はタバコをやめます」という言葉にしても、まずタバコをイメージしてしまいます。

「僕は非喫煙者になります」というような、心がイメージできるような目標を書くようにします。

・「僕にはできる!」という感覚が持てる目標にしましょう。

本当は毎月200万円ほしくても、現実味を感じないのであれば、毎月50万円というように、できそうな範囲で設定するのです。

・「欲しい」「したい」といった言葉を使わないようにしましょう。

これらの言葉は今の不足感、欠乏感を表してしまいます。

・根本欲求(承認、制御、安全、分離)を含まない言葉にしましょう。

例えば「〇〇さんに愛される」といった目標は承認欲求にしばられています。

・方法ではなく結果を書きましょう。

先ほどの「毎月50万円を得る」にしても「毎日〇〇を何時間やって稼ぐ」などといった方法は書きません。

誰かがくれたり、予想外の臨時収入があったりと、手段は無限にあるのです。

・勇気や受容、平安につながる文章にします。

「〜できます」「〜することを自分に許します」「〜を持っています」といった書き方にしましょう。

目標はいろいろあるかもしれませんが、積極的に取り組む目標は数を絞ってください。

目標の解放手順

ここまで述べてきた書き方のルールに従い、ノートを作って自分なりに目標を書きます。

書いた目標を読んでみて、最初に浮かんだ考えや感情をまた書きます。

その感情に対して「それはどの欲求から来ていますか? 承認、制御、安全?」と自問しましょう。

そして「この欲求を手放せるますか?」と聞き、手放せたと思ったら横線で消すかチェックを入れます。

行動ステップの手順

僕たちが目標の追求を避けたがるのは、達成のために必要な行動をしたくないからです。

行動に対する抵抗は解放できます。

ノートを開き、自分で決めた目標を再び書き出しましょう。

そして「この目標を達成するために何を行う必要があると思っていますか?」と自問します。

次に、思い浮かんだ行動をすべて、一行ずつ書き出しましょう。

書いた行動ひとつひとつの隣に、それに伴う感情や考えを書きます。

「この思考、感情はどの欲求から来ていますか?」と問い、出てきた答え(承認欲求、制御欲求、安全欲求など)をメモします。

それらの欲求をすべて手放しましょう。

リストアップした行動すべてに対し解放を行い、適切なタイミングで行動に移します。

視覚化と解放の相乗効果

視覚化(ヴィジュアライゼーション)に解放を組み込むことで、視覚化だけを使うよりもずっと効果があります。

目標を思い浮かべ、想像力を使って、達成したときのイメージをできる限り想い描いてすださい。

「無理だ」「これはウソだ」といった否定する感情すべてを認識しましょう。

そして「否定的な感情を認めることはできる?」「それはどの欲求からきている?」「その欲求を手放せる?」と聞きます。

この手順を5〜6回ほど繰り返しましょう。

やるほどに「僕にはできる、持てる」といった感覚が増してくるはずです。

次の記事に続く

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

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