『セドナメソッド』要約と感想その7

読書

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

感情を手放すテクニックについて書かれた本書を、数記事に渡って要約していきます。

前回の記事からの続きです。(1記事目から読む

今回は好きと嫌いの解放、メリットとデメリットの解放などについて。

好きも嫌いも手放そう

ここまで読み進めて、書いてあることを使ってきたのであれば、心はかなり穏やかで澄んだ状態になってきていることでしょう。

今回で学ぶ通称「好き嫌いの手順」は、あるテーマに関して、好きと嫌いの両方を解放する手法です。

人や場所や物に対する、愛着と嫌悪を手放していくことで、人生すべてが自由になり、幸福と平安を感じるようになります。

紙に書く方法についても説明してきましたが、これは方法のひとつにすぎません。

書くことで客観的に見る助けにはなりますが、心の中でやるだけでも十分に物事がスムーズに流れるようになります。

特に人間関係に効果がある

ある相手とどんなに親密な関係でも、相手に対して好きな気持ちと嫌いな気持ちを同時に感じているものです。

好き、嫌いの両方を解放すれば、その人に対し本当に心を開くことができます。

人間関係のさまざまな要素のバランスを取り戻すということです。

個人的な関係に関わらず、仕事上の人間関係にも役立ちます。

好き嫌いの手順

まずテーマとなるものごとを1つ思い浮かべ、以下のように自問します。

  • それについて好きな点は何ですか?
  • その感情はどの欲求からきていますか? 承認、制御、安全?
  • その欲求を手放せますか?

同じテーマについて、嫌いな点も思い浮かべ、同様の手順で自問してください。

これらを繰り返し9回くらいやりましょう。

取り組んでいくことで、これまで無意識に自分で閉めてきた、たくさんの内面のドアが開くことがわかるでしょう。

利点と不都合を手放す

通称「利点不都合の手順」というのは、ものごとにおけるメリットとデメリットの両方を手放す方法です。

「この目標を持つことにどんな利点があり、またどんな不都合があるのだろう」

「この問題を抱え続けることにはどんな不都合があり、またどんな利点があるのだろう」

このようにさまざまな事柄には利点と不都合がセットで存在します。

利点不都合の手順

自分の目標や問題について、以下のように行います。

  • そうなることの利点はなんですか?
  • (浮かんだ感情に対して)その感情は、どの欲求からきていますか?
  • その欲求を手放せますか?
  • そうなることの不都合はなんですか?
  • (浮かんだ感情に対して)その感情は、どの欲求からきていますか?
  • その欲求を手放せますか?

これらのステップを繰り返し、自分が選んだテーマに関するメリットとデメリットとを行き来します。

それから「今」の感情と、その根本にある欲求を解放します。

9回くらい繰り返したら、やる前とやった後で感じ方がどのくらい変わったかチェックしましょう。

解放するテーマの例

以下の例をテーマにして「利点不都合の手順」を行うと良いと思います。

「○○の利点と不都合はなんだろう?」

○○の中に入れる言葉は「豊かさ」「貧困」「この決定」「平静さ」「ストレス」「喜び」「悲しみ」「恐れ」「運動」「喫煙」「飲酒」「過食」「自由」「病気」「健康」「結婚」「独身」「仕事」「遊び」「無職」「与えること」「受け取ること」

第1部のまとめ

ここまでの記事で、本書の第1部を紹介してきした。

まとめも兼ねて、システムがなぜこのように動くのかも説明していきます。

人は皆、無限の可能性を持った存在であり、解放とは、その無限の可能性にかかった覆いを取り去る行為です。

「私」には思考、感情、欲求などのプログラムが付随していて、それらのプログラムがなくなれば、無限の可能性へと戻ります。

本書において思考よりも感情を重視してきたのは、ポジティブな「考え」だけでは変化を起こすことはほとんど不可能だからです。

感情や欲求を解放していけば、思考は自然にポジティブに変わります。

自分の不幸や人生がうまくいかないことの責任が、思考だけにあると考えるのは間違っています。

私たちは思考を持っているのであり、思考そのものではありません。

セドナメソッドにより内面から自分を変えることで、その変化は永続し、人生全般が自由になるのです。

6つのステップ

解放の前手順を要約したものが「6つのステップ」であり、以下になります。

  1. 承認や制御、安全や分離/一体を求める以上に、自由/不動心を求めます。
  2. 解放して、自由/不動心を得ることができると心に決めます。
  3. すべての感情は4つの欲求(承認、制御、安全、分離)から発生していることを認識します。そして、それらの欲求を手放します。
  4. 解放を習慣にします。一人でいるときも、誰かと一緒にいるときも、4つの欲求を常に解放します。
  5. 行き詰まったら、行き詰まった状態を制御したい/変えたい気持ちを手放します。
  6. 解放するたびに、より軽く、幸せで、有能になります。解放を続ければ、さらにその状態へ進歩し続けます。

次の記事に続く

人生を変える一番シンプルな方法 セドナメソッド』ヘイル・ドゥオスキン著

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