アクティブリコールという勉強法がどうやら万人共通の方法だということです。自発的に思い出す、みたいな意味です。
人はなぜ学んだことを「思い出せない」のか。それは「思い出さない」からだ。…偉人の言葉っぽく今適当に自分が考えたのですが、こんなふうに思い出すのがアクティブリコール。
例えば本を読んだとします。その後、読み返したりせずにどんな内容だったかを口に出したり、パソコンに打ったり、紙に書いたりしながら自分の言葉で思い出すようにします。
そのとき、自分もそうなのですが、全然思い出せなくていったい僕は何を学んでいたのかと愕然とすることもあると思います。
大丈夫です。思い出そうとしていることそのものが、脳を鍛える行為だからです。
アメリカの医師の試験でトップクラスの成績をとった著者の安川先生は、白紙の紙を用意し、学んだことを誰かに教えるつもりで一人ぶつぶつ呟きながら、紙に書いて勉強していたそうです。
(これを白紙勉強法と名付け、効果を実感していたため、後に科学的な裏付けがあることもわかって嬉しかったとのこと)
この方法は、自分の覚えていなさ加減を直視して向き合う必要があるし、効果はちょっと遅れて現れる部分もあるので、最初は「自分には合わない」と感じるかもしれません。
でも、おすすめではない勉強法のひとつに「自分に合ったやり方なるものにこだわりすぎる」ということが挙げられています。
というのも、ちょっとやってみてしっくりこなかったからやめる、だと効果に時間差がある以上、本当に合っていない勉強法だったかどうかわからないですもんね。
科学的に効果が高くないとわかっている勉強法は他にもまだあって、例えば「ただ繰り返し読む」という方法。
「本は7回読もう」なんて言葉もよく聞くけど、確かに2〜3回読むのは大事だけど、それ以上はかけた時間に比べると効率はよくないよねという話です。
僕の実感では、教科書をただ読んだだけでは、何度読もうがテストで点数は取れなかったので、読む以外のアクションが必要なのだというのは納得です。
じゃあ、本の文章に下線を引いたり、ハイライトしたりする方法はどうでしょうか。これも、科学的に効果が低いとされています。
これも僕の古い記憶になりますが、社会の教科書の文にめっちゃ蛍光ペンでハイライトしているクラスメイトがいて、むしろ塗っていないところのほうが少ないくらいになっていた。
社会の先生にも「塗りすぎだ」と怒られてました。後で消したくても消せないし。そしてそのクラスメイトは成績が良かったかというと、そうでもありませんでした。
では、書き写すという勉強法はどうでしょうか。これもやり方によります。原文を見ながら書き写すだけでは効果が低く、いったん原文を閉じて、記憶を頼りに書く方法なら効果があるようです。
読むだけ、大事なとこ(?)に線を引くだけ、見ながら書き写すだけといった勉強法に抜けているのは何か。そう、やっぱり「思い出す」ことなんですね。
だって思い出す行為ってかなり疲れますから。たぶん、そのとき脳に負荷をかけて脳神経回路をつなぎ直していたりするのですかね。
なので、例えば本やテキストを繰り返し読む場合でも、ちょっと読んで本を閉じて、前回と比べてどれだけ多く思い出せるか…みたいにやっていくのがいいと思います。
僕もこの本について思い出しながらここまで書いてきてだいぶエネルギーを使ったように思います。でもおかげで自分自身の復習になりました。この記事がアクティブリコールそのものでもあります。
ただし、実際は本に書いてあったことのごく一部しか紹介できていない感じにもなってはいるのですが。それはともかくおすすめの一冊です。勉強以外でも、仕事や日常生活のすべての場面で使えます。
