10分間瞑想とマインドフルネスの本『頭をからっぽにするレッスン』
前回の記事からの続きです。
本書の要約もこの記事で最後となります。
今回はマインドフルネスにまつわるキーワードを、それぞれざっくりまとめていきます。
視点
自分のものの見方というのは、毎日毎日、毎瞬毎瞬に変化しています。
その変化に気づけるようになると、毎日の瞑想の有益さがわかってくるはず。
コミュニケーション
ほかの人との関係においては、繊細さが大切になってきます。
相手に対する自制心、思いやり、理解などを深めていくことが、瞑想で得られる幸福感にもつながります。
感謝
頭をからっぽにしていくためには、感謝の気持ちが不可欠です。
人生への感謝の気持ちがあると、邪魔な考えにとらわれにくくなるからです。
日々のちょっとした幸せに目を向けましょう。
親切心
瞑想の練習中は、自分自身に親切であるようにしましょう。
そうすれば他人にも親切になり、その親切心によってさらに自分の心とつきあいやすくなります。
何事も受け入れる心のもちようが生まれてくるのです。
思いやり
僕たちひとりひとりの中に思いやりがすでに存在しています。
思いやりは雲の切れ間から青空がのぞくように現れるものであり、そのためには意識的な努力がいる場合もあります。
バランス
瞑想で心をトレーニングすれば、人生のバランス感覚のようなものが得られます。
人生をしっかりと体験できるようになり、感情に振り回されなくなるのです。
受容
ストレスや困難ばかりの人生を受け入れるためには、何かを始めるというよりも手放すことです。
日々、何かに抵抗する瞬間に気づくことで、受容の態度が自然に生まれてきます。
平静さ
瞑想の成果がすぐに感じられなくて焦っている人も多いと思います。
しかし瞑想とは結果や成果ではありません。
この瞬間に意識をとぎすませ、心を落ち着かせてここに在るということなのです。
繰り返し
マインドフルネスは自分の思考や感情とのつきあい方を根本から変えます。
やればやるほどに、他のスキルと同様、その感覚になれて自信がついてきます。
どんな効果があって役に立つかわかっていれば、毎日10分間の瞑想も難しいとは思えなくなるはず。
自制心
うまく生きるとは、困難な状況でも衝動的に反応しない、安定した強い意識をもつことです。
こういう知恵は、どんなに良い本があっても読むだけでは学べません。
人生経験の理解によって知恵は生まれ、瞑想がそれを強化します。
終わりに
本書では以降にいろんな人の体験談や、瞑想の科学的根拠などがまとめられています。
僕自身も本書にならって毎朝10分の瞑想を続けていて、瞬間的に何かを悟るという感じではないものの、ふと「あ、こういうことなのかな」というように何かが変わる実感をしています。
長くなりましたが、何かの縁で拾い読みして、実際に瞑想を始める人がいてくれれば幸いです。
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アンディ・プディコム著『頭をからっぽにするレッスン』
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