10分間瞑想とマインドフルネスの本『頭をからっぽにするレッスン』
前回の記事からの続きです。
自分はこの本にならい朝10分の瞑想を続けていて、最近なんとなく調子いいかもと思える日が増えてきました。
ところで瞑想には「いい瞑想」とか「悪い瞑想」といった区別はありません。
瞑想は「意識」と言い換えることができ、意識していなかったらそれはただ、瞑想していないということです。
意識しているかいないかだけが、すべてです。
映画を観るように心を観察する
映画館で映画を観ているとき、自分の役目は座って物語の筋を追うことだけです。
瞑想しているときも同じで、心に浮かぶイメージをただ観察していてください。
このような受動的観察能力を育てることで、深い理解と自信につながっていきます。
観察する意識は作りだすようなものではなく、常に存在しているものだということを忘れないようにしていれば大丈夫です。
退屈に向き合う
僕たちの心は退屈を避けようとして、すぐ何かしらのストーリーを作り、それにとらわれます。
退屈を感じたらその退屈に向き合い、違うことをしたい思考や感情が現れても反応しないようにしましょう。
僕たちには、考えを深刻に受け止めずに受け流す能力がしっかりと備わっています。
予備知識なしで瞑想を始めると…
ある男性はふと瞑想がしたくなり、僧院で1時間の瞑想体験に参加したものの、1時間が苦痛すぎて終わる寸前に叫びだしてしまったそうです。
いかに実践が大切といえども、こうならないように瞑想についてある程度知ってから少しずつ瞑想を始めるべきです。
ただ動かないで座っていても、終わるのをずっと気にしているような心の状態では瞑想になっていません。
心が未来に向かって焦っているようでは「今、ここ」に落ち着くことはできないのです。
10分間瞑想のポイント
これから10分間瞑想の具体的な方法に説明していきます。
瞑想の前後を含めた大事なポイントをまとめておきます。
【瞑想の前】
- 背筋を伸ばし、リラックスして座る
- タイマーを10分間にセットする
【導入時】
- 5回深呼吸して軽く目を閉じる
- 体をスキャンして各部分の感覚を意識する
- 自分の今の気分を感じる
【瞑想中の呼吸】
- 自分にとって呼吸の出入りを感じやすい場所を確かめる
- 息を吸ったときに1、吐いたときに2、というように10まで静かに数える
- 呼吸を数えるサイクルを時間になるまで繰り返す
【瞑想終了後】
- 集中するのをやめ、20秒ほどこころを自由にする
- 体の感覚に意識を戻し、ゆっくりと目をあける
瞑想の前から準備しておく
瞑想を始める寸前までせわしなく動き回っている人が多いのですが、それでは瞑想を始めても心が静まるまでに時間がかかってしまいます。
なので、5分くらい前からスローダウンし、心の状態を整えておきましょう。
瞑想の導入部分では、体と心をひとつにすることを目的としています。
できれば導入すなわち深呼吸や体スキャンなどにも5分ほどかけるのが理想で、そのほうが瞑想に入りやすくなります。
導入部分について
目を閉じると肉体の感覚をより感じられるようになるので、ここで姿勢や手足の細かな位置などを調整しておきましょう。
そのあいだにも頭にはいろんな考えが浮かんでくると思いますが、現れては消えるにまかせておきます。
体スキャンにはゆっくり30秒ほどかけ、心地よい場所、心地よくない場所を確かめておきましょう。
スキャン中、これまで抑えこまれていた強い思考や感情が出てくることがあるかもしれません。
でも、気づくこと、認めること自体がその思考や感情への対処法となります。
導入の段階で気づいておくことで、瞑想に入ってからそれらの考えに沈むのを避けられます。
【記事09に続く】
アンディ・プディコム著『頭をからっぽにするレッスン』
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