並木良和著『最適化の世界』
前回の記事からの続きです。
引き寄せの法則を意識的に使うためには「本来の自分の望み」を知っていることが前提となります。
誰か他人の望みを自分のものであると勘違いすると、ズレが生じるわけです。
また「今起こっていることは、すべて自分が選択したのだ」という意識を持ちましょう。
そこに気づくことで、本来の自分の力を取り戻せるからです。
それは本当にあなたの望みなのか
たとえばあなたに「結婚したい」という願望があったとしても、実際は親の期待に応えたいだけかもしれません。
だとしたら、結婚できないとしてもそれは本当の望みではなかったために、最適化されているのだともいえます。
自分以外の誰かの願いを自分のものだと思うのは、誰かに支配されているということになります。
なので、たとえその願いが叶ったとしてもあなたは不幸なままです。
これまでは型にはまっているのがよしとされてきましたが、これからは多様性が尊重されます。
一人ひとりが、誰のものでもない自分の人生を、楽しみながら体験してほしいのです。
本来の力を取り戻すために
今の人生を、自分で選択して生まれてきたのだという意識をもってください。
そうすれば、今の自分の境遇が悪く思えても、他人や環境のせいにしなくなります。
あなたが今ここにいるのは、この状況を体験することを選んだからです。
「生まれたくて生まれたんじゃない」と思っていると、自分とのつながりから離れてしまいます。
そのままでは本来の自分の力を発揮できず、本当の人生を生きることもできません。
なので「すべては自分が選んだことだ」と意識できれば、力を取り戻すことができるのです。
あえて大変さを体験したかった
とはいえ「今の自分がツイてないのは、全部自分のせいなのか」といった考えは極端すぎます。
ツイてる、ツイてないというのは、起こる出来事に対して自分の視点で判断しているにすぎません。
「なんでこんな時代に生まれちゃったのか」と思うかもしれませんが、スピリチュアルの視点からすると、僕たちは何が起こるかを知ってて生まれてきました。
大変だというのをあえて体験したかったのです。
これはテーマパークにて、スリルを味わいたくてお化け屋敷に入ったり、ジェットコースターに乗ったりすることと同じです。
僕たちは、生まれる前の世界では「完全な存在」でした。
支配もコントロールもなく、あらゆる欲からも解放されていました。
わざわざ体験したくて、すすんで不完全な存在として地球に生まれてきたのです。
知ってて生まれてきたのだから大丈夫
あなたは、自分の人生にいろいろ起こるということをあらかじめ知っていて、それらへの準備もできています。
なので、苦しいと思える体験も、必ず乗り越えていけるから大丈夫です。
そうなることを知っていたのだから、誰かを責める必要もありません。
あなた自身も、あなたのまわりの人たちも大丈夫、なんとかなります。
すべてを受け入れれば最適化が発動
著者の並木さんは、どんな場面でも目醒めのタイミングをお知らせするにとどまっています。
目醒めるかどうか選ぶのはその人自身であり、他人はとやかく言えないということです。
自分の人生の方向性を、無理やり決められたいと思う人は誰もいません。
人生で大切なのは、起こる出来事を味わいつくすことです。
いいことも悪いことも全部体験しにきたのだと思えれば、コントロールを試みる必要もなくなります。
いい・悪いというのも、捉え方しだいでいくらでも変えられるものです。
何が起きても「これを体験できた」「学ぶことができた」と受け止めるようになれば、最適化が発動して人生が変わるのです。
【記事04に続く】
並木良和著『最適化の世界』
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