並木良和著『最適化の世界』
前回の記事からの続きです。
「あなたの夢は何ですか?」と聞かれて、スラスラと答えられる人は案外少ないものです。
これまでは夢ありきの時代で、自分の夢を明確に答えなければいけない風潮がありました。
そして「夢や目標のない自分は価値がないのだ」と思ってしまう人もいます。
自分と一致すれば最適化のゾーンに入る
そこで、ムリに夢をひねり出したりすると、本来の自分のものとは違う夢を語ってしまうことも。
器用な人はその夢を引き寄せて現実化することもありますが、やはり本来の自分からズレていると満たされない気持ちが残ります。
自分の中が空虚なままで「もっともっと」となるのです。
自分と一致しているのであれば満ち足りていて、今ここにいる自分にOKを出せます。
最適化のゾーンに入り、満たされた意識がベースとなるので、そこで何が生み出されても満足できるのです。
ただ存在していればいい
本来の自分、ありのままの自分としてただ存在していれば、すべてがうまくいきます。
引き寄せようとする意識であれば必要以上に動かなければならないのに対し、最適化の意識なら自然と形づくられます。
余計に動くことがなくなり、ここにいるだけで必要なことが全部起きていくのです。
「自分は一人じゃない」と思い出す
人とのつながりも、自分自身とのつながりと同じくらい大事になっていきます。
誰ともつながっていない人などいないのですが、現実の状況が厳しい場合は孤独を感じてしまうかもしれません。
でもそんなときこそ「自分は一人じゃないのだ」と思い出し、存在しているだけでいいのだと考えてほしいのです。
不安や焦りでふさぎ込んでいるときこそ、リラックスして、ただそこにいましょう。
すると、あなたの魂レベルの望みは、確実にあなたのまわりに展開していきます。
自分の人生に責任をとる
今のよくない状況を他人のせいや世の中のせいにして、批判してばかりではいけません。
自分の人生に責任をとる、という意識をもたなければ、本当の自分を生きることはできないのです。
誰かのせいにするとは、その誰かに自分が支配されているということです。
自分に責任をとることで、支配を抜け、力を取り戻すことができます。
ズレに気づけば元に戻れる
「今日はちょっとズレていたな」と思うような日もあるかもしれません。
でもそのことに気づけたなら、また自分と一致する形に戻ることができます。
ズレに気づかないままでいると、そこに隙間ができて余計なものが入ってしまいます。
自分から離れれば離れるほど、その隙間に不安や恐怖まで挟まってしまうのです。
自分と一致していれば、それらが入り込む余地がなくなり、常に安定していられます。
自分と一致していればいつも幸せ
ズレを解消して安定すれば「なんだかわからないけれど幸せ」といった状態になります。
何が起きていても起きなくても幸せ、誰がいてもいなくても幸せ、という状態です。
ここでの大事なポイントは「どんな自分も責めない」ということ。
「〇〇な自分はダメだ」と、いろいろくっつけてジャッジしていると、自分に戻るどころかますますズレていきます。
他人に対してジャッジするのも、自分から意識が離れてしまう在り方です。
他人の気になる部分は自分にもある
僕たちが現実に体験しているものは、自分の内側の投影なのだといわれています。
相手の性格などに腹が立つのは、自分にもそういうところがあるからです。
それに気づくと、外に向いていた意識が自分に向き、内省のきっかけになります。
だからといって自分を責めることなく「そういうこともあるよね」と軽く受け止めましょう。
【記事07に続く】
並木良和著『最適化の世界』
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