並木良和著『最適化の世界』
前回の記事からの続きです。
最適化というのは誰にでも起こるものだけれど、意識状態を変化させる必要があります。
「特別な人」のように見える人たちは、意識が違っていた結果として特別になっているのです。
「どうせ自分はダメだ」といった、自分を突き放すような意識では最適化が起こりません。
言葉は言霊なので、ちょっとの謙遜も言いすぎることで言葉通りになってしまいます。
我を通そうとすると消耗する
最適化される人と、されない人の違いは、意識の在り方にあります。
問題となるのは「我を通そうとする考え」で、何かにつけて「自分が自分が」と前に出ると、自分もまわりの人も消耗する。
我を通し、何でも思い通りにしようとすると、願いが「呪詛」に変わってしまいます。
すると泥沼にはまり込むように、人生そのものを消耗させてしまうのです。
「人を呪わば穴二つ」というように、呪詛的なエネルギーを発信すると、そのまま自分にも返ってきます。
そして何かとタイミングがズレたり、うまくいかなくなったりと「呪われた人生」を体験することになるのです。
呪詛的エネルギーで転落に導かれる
たとえば一時的に有名になった人でも、ちょっとしたことがきっかけで転落しまうことがあります。
自分の力を過信して、他人をコントロールしようとした結果、それが呪詛となって自分のに跳ね返ったのかもしれません。
なお、自分の力を信じるのはいいことですが、自分だけに力があると思うとズレていきがちです。
感謝の気持ちがなくなってきた結果、他人に対して横柄になったり威張ったりするようになります。
それが転落の始まりになるのは、宇宙の法則によるものなのです。
最適化によって運がよくなる
エゴや自我を「支配欲求」「コントロール欲求」として見ることができます。
それら欲求は強い力を持つので、手放していく必要があります。
手放していくことで、必然的に最適化へと導かれていくのです。
自然に最適化できている人は、自分のことを「運がいい」と思っていたりします。
運のよさ自体は、引き寄せようとしても案外うまくいかないものです。
宇宙の流れに身をまかせることで、結果として運もよくなっていくからです。
最適化のベースは魂
最適化は、努力して起こそうとするものではなく、厳然たる真実として存在する「宇宙の法則」に気づくだけでいいのです。
引き寄せの法則の場合、「不足の意識」をベースとして自分の思い通りにしようとします。
でも最適化の場合、ベースにあるのは「魂」つまり自分の本質です。
その意識は常に満たされているので、本当の意味で思い通りになるのです。
【記事06に続く】
並木良和著『最適化の世界』
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