『書く習慣』書籍紹介と感想

読書

いしかわゆきさんというライターの本『書く習慣』を紹介していきます。

書くという行為のハードルをとことん下げていく、とても読みやすくかつ「じゃあ書いてみようかな」と思わされる内容です。

僕も現にこうやってブログを書き始めてしまっています。

個人的に記憶に残ってる部分をいくつか挙げていきます。

完璧を目指さなくていい

ひとつの記事や作品として仕上げる以上、完璧なものを目指そうと思いがちです。

しかしそんな考えを持っていると、ああでもないこうでもないとなって、結局何も書かないまま時間だけが過ぎることも。

そして、自分が手間をかけて完璧にしたつもりの文章よりも、まとまりが悪くてもこれでいいやって感じで終わらせた文章のほうが、人からの評判が良いことがあったりします。

ブログでも、適当に書いたのに人から検索されてPV数を稼ぐ記事がたくさんあるという…。

結局、意味があるかどうかを決めるのは自分ではなく読み手なのだと思います。

また、書いてるとどうまとめていいかがわからなくなることも多いけど、そこは「終わらせる勇気」を使って終わらせれば大丈夫。

手書きの効用

何か文章を書くのに使う道具はスマホやPCが主流ですが、やはり紙とペンを用意して手書きするのも大切です。

紙に目標を書き出すと、その目標の達成率が4割増しになるという研究結果があるとか。

これはスピリチュアルな話ではなく、手書きすると指先の微妙な筋肉を使うから、そのぶん脳が働くということです。

僕の場合は5mm方眼のノートを持っていて、思い立ったときに適当に書きなぐる感じで文字を埋めます。

「方眼の意味あるの?」って感じではありますが。

こういう作業をしてからスマホやPCに向かったほうが、文章作成がはかどることが多いです。

習慣化させるためのコツ

何かを習慣化させるためには、それをやり始めるまでのハードルをできるだけ下げることが大切です。

書くことを習慣づけたいなら「スマホを持ったらまずメモアプリを開く」と体に覚えさせるのがよいでしょう。

iPhoneなんかは画面下に4つ、常にアプリのアイコンを表示させておけますよね。そこのはしっこにGoogleドキュメントなど、メモ帳系アプリを入れておくのです。

そうすればだんだん習慣化されて、大げさに言えば呼吸するように書けるようになるはずです。

そして、別に腰をすえて長時間書く必要はないので毎回「5分だけやってみよう」でOKです。

ツイートをたくさん集めてまとまった文章に

どんなことでも、楽しいと感じる範囲でやるのが大切です。

そういう意味ではツイッターの140文字なんかはちょうどいいのかもしれません。

とはいえ、140文字で要点をまとめるのは意外と頭を使います。

そして140文字のツイートでも10個集まれば1400文字になり、だいぶ読みごたえのある文章になりますね。

まとまった文章を書こうと思うとハードルが高いですが、100〜200文字のかたまりを複数個作ろうと思えば意外と書けるものです。

やる気があるから動くのではなく、動いてるうちにやる気が出てくるもの。これを作業興奮といいます。

形式ばった終わり方をしなくてよい

いかがだったでしょうか?

という言葉で締めくくろうとするブログ記事が多いけれど、著者いしかわゆきさんは「いったいなにがいかがなのか」と突っ込んでいます 。

要はありきたりな言葉で終わらせる必要はないわけです。

かくいう僕も「以上、〇〇を紹介してきました」などといった言い回しをよく使ってしまうものの、文章の終わらせ方はもっと適当に、自由でOK。

こうでなければ、という束縛を抜け、これからも楽しく書き続けていこうと思わされる本でした。

いしかわゆき著『書く習慣 自分と人生が変わるいちばんの文章力

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