グーグルのマインドフルネス本『サーチ・インサイド・ユアセルフ』
前回の記事からの続きです。
マインドフルネスや瞑想について、エンジニアならではの切り口で書かれているのでかなり勉強になります。
それでも数ページおきくらいのペースで、何かしらのジョークが入るところがありがたい。
本書はオーディオブックのサイト(audiobook.jp )にて朗読版が聴けます。
(自分はキンドル版と朗読版の両方を持ってます)
瞑想の達人たちが幸せの生き証人
「世界一幸せな人」という呼び名がついたのは、フランス人のチベット仏教僧マチウ・リカール氏。
彼は西洋思想とチベット思想の両方を理解し、瞑想の訓練を長年積んできたため、瞑想の科学研究の被験者として選ばれました。
脳の、左の前頭前野と右の前頭前野の特定領域で、活性化の度合いを比べることで幸せの度合いを測定できます。
マチウ氏の脳からは前代未聞の幸せの測定値が出たため、マスメディアは彼を「世界一幸せな人」と呼び始めたのです。
(彼自身はこの呼び名を気に入っていないらしいけど)
マチウ氏は、体が自然に示してしまうはずの「驚きの反射」でさえも意のままに抑えることができました。
彼ら瞑想の達人たちは、誰もが「途方もなく素晴らしい心」を育めることを示す生き証人だといえます。
この本で提供する技能を使えば、あなた自身とまわりの人の人生により大きな平穏と幸せをもたらします。
仮名「サーチ・インサイド・ユアセルフ」が定着した
グーグルでは従業員が、就業時間の2割を好きなことに使うことを気前よく認めています。
メン氏らはその時間を使い、マインドフルネスに基づいたEQ(情動的知能)のカリキュラムをつくりました。
(そこに行き着くまでに禅師や企業のCEO、科学者などを招いたため、まるでジョークのような光景だったとのこと)
このカリキュラムの呼び名を半分ジョークで「己の内を探れ(サーチ・インサイド・ユアセルフ、略してSIY)」としていたものが、けっきょく定着しました。
確固たる科学を基盤においている
メン氏の科学的な頭を持つエンジニアだからこそ、このような講座を担当する利点がありました。
というのも、瞑想などを扱う講座が確固たる科学に基づいたものになったからです。
また、グーグルのエンジニアとしての普段の仕事や、日常生活にも十分に応用させることができました。
メン氏は瞑想などついて、そのままでは神秘的に聞こえてしまう言葉を、科学者らしい言葉に置き換えてくれています。
たとえば「情動のより深い自覚」と言うところを「情動のプロセスを高い解像度で知覚すること」と説明したり。
だからこそSIYは、科学に基盤をおいた、実践的で、万人に理解できるような言葉で表されているのです。
人生を変えるような経験になる
SIYは2007年からグーグルで教えられ、多くの受講者にとって人生を変えるような経験となりました。
自分の仕事に新しい意味や充足感を見つけた人もいれば、よりうまくできるようになった人もいます。
また、相手の話を聞くのがずっとうまくなり、あらゆる状況を前よりも理解できるようになった人も。
私生活でも、心の平穏と幸せが深まったという受講者がたくさんいます。
練習によって身につく
この本はグーグルのSIYカリキュラムに基づいて書かれました。
たとえば意のままに心を鎮める方法など、あなたにとって役に立つことをたくさん学べます。
集中力や創造性も向上していきます。
また、社会的な技能は練習によって身につけられ、他人に愛してもらいやすくできることも学べるはずです。
【記事03に続く】
チャディー・メン・タン著『サーチ・インサイド・ユアセルフ』
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