2013年公開『パシフィック・リム』
この記事は、まだ映画を観ていない人でも安心して読める内容になっています。
巨大怪獣と巨大ロボットによる、ガチの殴り合いを楽しめる映画です。
「パシフィック・リム」を日本語に訳すと、太平洋を囲む東西沿岸の諸国という意味になります。
国同士の争いをやめ、一丸となって怪獣に立ち向かおうということです。
深く考えずに映像のすごさを味わうのもいいですが、これから3分で予備知識をつけておけば、よりいっそう映画に入り込めるはずです。
初めて観る場合は字幕版がおすすめ
僕は洋画全般をまず吹替版で観ることが多いのですが、本作の場合は字幕版をおすすめします。
理由は大きく2つあり、まず怪獣のことを英語でもKAIJU(カイジュー)と言っているから。
そして、ヒロインの森マコ(菊池凛子)が、主人公ローリーや司令官ペントコストと、ときどき日本語で会話するからです。
もちろん吹替版も素敵なので、両方のバージョンで比べてみるのもいいと思います。
深海の裂け目から怪獣が
怪獣は、太平洋の海底に出現した異次元につながる裂け目から出てきます。
最初の怪獣はサンフランシスコを襲い、アメリカは軍を総動員して6日かけて倒しますが、結局数万人の犠牲を出すことに。
その後も別の怪獣が出現するので、沿岸諸国はPPDC(環太平洋防衛軍)を設立し、怪獣と戦うための巨人兵器「イェーガー」を製造します。
イェーガーはドイツ語で「狩人」という意味です。
(偶然だと思いますが、進撃の巨人の主人公もエレン・イェーガーですね)
防衛軍の最終的な目的は、海底の裂け目を永久に閉じ、怪獣が出てこないようにすることです。
巨人兵器は二人乗り
この巨大ロボットは、『エヴァンゲリオン』のようにパイロットとシンクロすることによって動きます。
(シンクロすることを本作ではドリフトと呼びます)
人間ひとりでは脳への負担が大きすぎるということで、二人ペアで操縦するのが基本です。
ひとりが右脳担当、もうひとりが左脳担当となり、ドリフト時にはお互いの記憶や感情が共有されることになります。
本作の主人公ローリーは、兄のヤンシーとともに、イェーガーの一体「ジプシー・デンジャー」のパイロットとして活躍していました。
ちなみにこのイェーガーは大きさ79m、重量1980tという設定で、これまでに5体の怪獣を倒した実績があります。
怪獣の特徴
怪獣はその大きさや力によって、5段階のカテゴリーに分類されます。
冒頭でローリーとヤンシーが戦う通称「ナイフヘッド」は、カテゴリー3の怪獣です。
怪獣は異世界の生き物だけあって、骨格はシリコン(珪素)などでできています。
血液は青色で強酸性なので、怪獣が倒されると海水の汚染が問題になります。
また「第二の脳」と呼ばれる器官によって、他の怪獣と記憶や情報を共有する能力があるとのこと。
科学者たちも活躍
イェーガーのパイロットたちのほか、科学者のニュート、ハーマンなどもかなり重要なキャラとなります。
特にニュートは怪獣オタクで、自分の腕に怪獣をモチーフとしたタトゥーを彫っているほど。
ニュートは生命反応の残っている怪獣の脳と、自分の脳をつないでドリフトさせるという無謀な実験を行うことで、怪獣たちの生態などの情報をつかみます。
僕の勝手な予想ですが、本作の映画監督ギレルモ・デル・トロ氏もこの科学者みたいなタイプだと思います。
終わりに
環太平洋防衛軍基地のいたるところに漢字で何か書いてあったりと、戦い以外にも見どころがたくさんある映画です。
肝心のストーリーも重厚で、実際に起こりえるのではないかと錯覚してしまうほど。
しかしながら、個人的にはやっぱりアクションシーン、特にイェーガーが片手に戦艦をつかんで怪獣を殴る場面などが特に印象的でした。
地球最大規模の重量級バトル、気になる人はAmazonプライムやU-NEXTなどでぜひご視聴ください。
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