この記事は『鬼滅の刃』のアニメを観ていなくて、コミックも読んでいないけれど、劇場版を観る予定だという人のために書きました。
3分程度で読み通せる、必要最低限の予備知識をこの記事にまとめてみました。
何も知らない状態に比べれば、劇場版を数倍楽しめるようになるので、ぜひ目を通しておいてください。
鬼の暗躍する日本が舞台
鬼滅の刃の舞台は架空の大正時代で、「鬼」と呼ばれる人を喰う怪物が、人間にまぎれて生息していました。
鬼は、腕などを切り落としても再生するなど生命力が高いものの、日光に当たると焼け死んでしまいます。
和風のヴァンパイアのようなイメージです。
そんな鬼を狩る「鬼殺隊」という部隊が、秘密裏に組織されています。
鬼殺隊のなかでも最強クラスに位置するのが「柱」と呼ばれる数人です。
炭治郎と妹・禰豆子
本作の主人公である竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、自分が不在の間に親きょうだいを鬼に殺されてしまう、という悲しい運命を背負っています。
唯一の生き残りである妹の禰豆子(ねずこ)も、鬼になってしまっていました。
でも禰豆子は普通の鬼とは違い、人を食べたい欲を抑える理性が備わっています。
炭治郎はそんな禰豆子を、日中は木箱に入れて担ぎながら、鬼殺隊の新入りとして活動しています。
新入りとはいえ、これまででかなり上位の鬼と対決し、心身ともに成長してきました。
同時に、禰豆子を元の人間に戻す方法を探しているのでした。
善逸と猪之助、煉獄さん
黄色い髪と服装の少年が我妻善逸(あがつまぜんいつ)、イノシシの顔をかぶった少年が嘴平猪之助(はしびらいのすけ)です。
二人とも鬼殺隊の一員であり、炭治郎の同期となります。そして難関の選抜試験を突破した実力者です。
善逸は気弱な性格をしていますが、眠っているときに潜在能力を発揮します。
山でイノシシに育てられた猪之助は、野生のカンの鋭さを武器に戦います。
炭治郎、善逸、猪之助の3人(と禰豆子)は、任務のため今回の列車に乗り込むことになりました。
そこで彼らは煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)と合流します。
煉獄さんは最強の「柱」のひとりであり「炎の呼吸」の使い手です。
全集中の呼吸について
ところで、鬼滅の刃でよく出てくるのが「〇〇の呼吸」という言い回し。
まとめて「全集中の呼吸」といい、鬼に負けない力を引き出すための呼吸法だと思っておけば大丈夫です。
柱と呼ばれる人たちは、煉獄さんの「炎の呼吸」、そのほか「岩の呼吸」「風の呼吸」など、それぞれの呼吸法をマスターしています。
炭治郎は「水の呼吸」、善逸は「雷の呼吸」を、それぞれの師匠から伝授されています。
猪之助は自己流の「獣(けだもの)の呼吸」を習得していて、しかも他の呼吸法に引けをとらないという、けっこーすごい人なのです。
鬼の始祖・無惨と十二鬼月
今回の敵は下弦の壱・魘夢(えんむ)です。
ここでいきなり下弦の壱とか聞いてもわからないと思うので、鬼側の序列についても触れておきます。
まず頂点に、鬼の始祖として1000年以上生きている鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が存在します。
その無惨の配下に十二鬼月(じゅうにきづき)と呼ばれる、高位の鬼が12体いるのです。
この12体は上弦、下弦という6体ずつに分かれています。
下弦の鬼たちは鬼殺隊に倒されたりして何度となく入れ替わっていますが、上弦の鬼たちはほとんど入れ替わっていません。
魘夢は下弦の壱、すなわち十二鬼月の7番手に位置します。
人々を眠らせ、見る夢を操るという厄介な能力を使ってきます。
鬼の増え方
なお、先に「鬼とは和風のヴァンパイアだ」と書きました。
なので、その辺の鬼が噛み付いた人間をまた鬼に変え、どんどん増えていくと思った人が多いかもしれません。
しかし実際のところ、人間を鬼にできるのは始祖の鬼舞辻無惨だけです。
禰豆子が鬼になったのは、炭治郎一家を襲ったのが無惨本人だったからです。
そして鬼殺隊の最終目的は、この鬼舞辻無惨を倒すことなのです。
終わりに
以上、この辺まで知っていれば映画を充分に楽しめるはずです。
掘り下げていくとキリがないので、さらに興味を持ったならば、まず劇場版を観てからコミックやアニメに戻る順番でも問題ありません。
これだけ人気の出た『鬼滅の刃』、出るべくして出たと思えるくらいには面白いです。
9月25日にフジテレビ系にて、地上波で『無限列車編』が放送される予定なので、ここまで読んでくれたならぜひ観ておいてください。
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