牧之内大史著『フラワーオブライフ 黄金比φ(ファイ)に隠された錬金術師たちの呼吸法と瞑想法』。
前回の記事で紹介した本の続編にあたりますが、この本から読み始めても問題ありません。
どちらも2時間弱で読める電子書籍です。
知識や情報を得るというより、感性で読むタイプの本といえます。
前回に引き続きいろんなことが書かれていましたが、この記事では自分の印象に残った部分をまとめていきます。
3・5・8呼吸法
著者がこの本で一番重要だといっている呼吸法です。
これを覚えれば続きは読まなくてもよいと書かれていました。
(もちろん最後まで読みましたが)
3・5・8というのは本書のテーマでもある黄金比(に近い数字)。
巻貝のうずまきが黄金比でできているなどといった話を聞いたことがあると思います。
呼吸に黄金比の要素を入れます。3秒間吸って、5秒間息を止め、8秒間で吐き出す。
(正確な秒数でなく、自分の感覚でよい)
この呼吸が、人生の大切な局面で役立つはずです。
「トーラス」をイメージして呼吸する
トーラスというのは100年前にドイツの物理学者が発明した、金属の輪が重なったおもちゃです。
呼吸の循環を立体的なカタチとして表現したものともいえます。
平面から立体へ、内側から外側へ、トーラスはぐるぐると運動します。
(このトーラス、ダイソーにて「不思議なリング」という名前で200円で売っているらしいです)
トーラスのイメージを持つと、呼吸の拡がりが変わります。
追記:「不思議なリング」買ってみた
最寄りのダイソーに行ったら、トーラスこと「不思議なリング」が本当に売ってました。
実際にその動きを確かめたくて購入しました。税込220円。
金属の円がたくさん重なっている感じ。一本をつまんで少し持ち上げると、ぶわっと広がります。
これを腕に通すと、裏が表に、表が裏にとぐるぐるまわりながら移動します。
本当に不思議なリング。
身体は筋膜でつながっている
全身には「ファシア」と呼ばれる丈夫な筋膜があります。
このファシアがつながっていることによって、身体はバラバラにならず統合されているらしいです。
ファシアによって部分が全体に共鳴することから、東洋医学でいう「経絡」や「ツボ」にも根拠が出てくるとのこと。
身体の各器官は丈夫な膜によってお互いに関連し合っているということです。
第一の呼吸は脳脊髄液の循環
息を吸って吐く行為は「第二の呼吸」と呼ばれているもので、「第一の呼吸」というのは脳脊髄液の循環です。
よく眠れない、疲れやすいなど原因不明の不調は、第一の呼吸が滞っていることによるものが多いのです。
なので第一の呼吸、すなわち脳脊髄液の循環を良くすれば、不調の改善につながっていきます。
具体的な方法として、
- 首のツボ(安眠、天窓)を優しく押す
- テニスボール2つを靴下に入れたものを後頭部にあて、5分ほど仰向けで寝る
- 自分に合った枕を使う
- 枕元にスマホを置かない(電磁波による悪影響の可能性あり)
食生活に関することでは、
- オメガ3系やMCTオイルをとる
- バターコーヒーを飲む
- 非加熱のハチミツを食べる
- 自然製法の塩をとる(マグネシウムが含まれているため)
などがあります。
あと、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は依存性が高く、脳脊髄液の循環を滞らせるらしいです。
できるのであれば減らすかやめていったほうが良いでしょう。
フラワーオブライフと黄金比
「フラワーオブライフの模様には黄金比が隠されている」という通説があります。
でも厳密にいうと、二次元で書かれたフラワーオブライフには黄金比は見られません。
(ヴェシカパイシスの縦横比が黄金比だという誤解がありますが、そこの比はルート3です)
立体的に考えると、フラワーオブライフからプラトン立体(正十二面体や正二十面体)が展開されます。
それら立体に含まれる正五角形が黄金比でできているのです。
終わりに
以上、かいつまんで要約していきました。
著者が電子書籍メインで本を執筆するようになったのは、電子書籍は絶版することがないからとのことです。
そして、出版社を通せないような、きわどい内容を伝えることもできるから。
僕がブログ記事を書き続けているのも、自分にとって有用だと思った知識をシェアしたいからです。
そして一部の人にでも役に立てばいいなと思っています。
最初に紹介されていた3・5・8の呼吸は確かにしっくりくるので、今後も続けていこうと思います。
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