書籍『神メンタル 心が強い人の人生は思い通り』。
著者の星渉という人は「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人をつくる」をコンセプトに活動しているらしいです。
強い心、すなわち神メンタルを科学的に作り出し、人生を思い通りにするための方法が書かれた本です。
今回の記事では本書の前半部分である序章~4章までを要約してみました。
人は現状を維持しようとする
人間の脳は「死なないこと」を最優先して安全を確保しようとするので、基本的に変化というものを嫌います。
そのためこれまでやってきたことに固執し、合理的な判断ができなくなりがちです。
現状の自分を正当化するため、今のままでいい理由を探すようになるのです。
逆に、これまでの自分と違う選択をしていけば、確実に人生は変わります。
脳科学や心理学に基づいた「今の自分から脱却する方法」を説明していきます。
目的地を設定し、忘れないようにする
現実(未来)=①目的地 × ②手段 × ③メンタル
自分の今いる場所および、これからの未来はすべてこの公式で説明できます。
自分の目標をいつでも即答できるようにしておく必要があります。
多くの人は目的地の設定が曖昧すぎる、もしくは設定した目的地を忘れてしまっています。
飛行機が行きたい場所にたどり着くためには、飛ぶ前にしっかりと目的地を定め、飛んでいる途中もずっと覚えている必要があります。
手段はあとからついてくる
手段を考えるのはいちばん後回しにしてください。
そもそも手段は目的地がわかっていないことには導けません。
仮に目的地を設定できても「今の自分」には手段がわからないので、先に神メンタルを作ることを優先しましょう。
神メンタルを作れば手段は自動的に見つかってきます。
メンタルが弱いままだと、目的地を決めたとき「自分にはできない」という発想が先行します。
それでは行動に移れない手段も見つかりません。まずは「自分にはできて当然」というような自己評価に変えていきましょう。
変化を嫌う脳の機能「心理学的ホメオスタシス」
人は変わろうとすると、邪魔する力が働きます。これを「心理学的ホメオスタシス」といいます。
自分の命を守るために脳が全力で変化を止めようとするのです。
無理に変わろうとがんばるよりもまず、この脳の機能を理解したしたほうがいいです。
何か自分のプラスになる行動をしようとしたときに、不安や寂しさといった感情が現れたら「ホメオスタシスが作動しているんだな」と考えましょう。
あなたはどんな人ですか?
まず自分がどんな人間かについて10個ほど紙に書き出してください。
この作業で「現在の自己評価」がわかります。
脳は情報を無意識に取捨選択しているので、自己評価によって見える世界は全然違います。
自己評価が低いとスコトーマ(心理的盲点)によって、チャンスを認識できなくなります。
人生を変えるような大事な情報が目の前にあるのに見えない、といった状況になっているのです。
根底にある自己評価を変えていき、現状維持から抜け出さないと、衰退していくことになります。
(後編に続きます)
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