小説「天気の子」感想

読書

映画の上映期間中は2回観に行きました。今回、天気の子の小説版を読んだので、映画版と比較しながら感想を書いていこうと思います。
(映画も小説も知らない人は、ネタバレを含みますので気をつけてください)

映画で感動したなら、小説でも感動する

映画を観たときにかなり感動したので、僕は小説を読みながら映像が思い浮かび、同じ場面で泣けました。ただ、映画を観たことない人が小説を読んで、同じように頭の中でイメージできるかどうかは、映画を先に観てしまった自分としては不明です。個人的には、新海誠監督は小説家としてもすごい才能を持ってるんだなーと思っていますが。

須賀さん、夏美さん視点の語りも多い

僕の大好きな須賀さん目線で書かれている部分もたくさんありました。おっさんキャラに感情移入しやすいので嬉しい限りです。夏美さん視点の場面も多く、実の父親よりも須賀さんとのほうがウマがあったなど、いろいろ感慨深いものがありました。

リーゼント刑事は映画より出番少なめ

おっさんキャラ好きということで、リーゼントの刑事さんもお気に入りだったのですが、彼は映画よりも描写が少なかったです。銃を構えて穂高を包囲しているときの「撃たせないでくれよ…」と呟くシーンは人間味が出てて好きですが、その他はだいたい穂高を阻む悪役にまわってました。

『君の名は。』の瀧、三葉もしっかり登場

瀧はしっかりした青年役として登場します。彼の祖母の実家にて、穂高といい感じに会話します。
三葉はアクセサリー屋さんの店員として登場(名札が宮水)。穂高が陽菜へのプレゼント用に指輪を選んだとき、優しく穂高を励まします。

本編から離れますが、この瀧と三葉はもう再開できているのか。これは、エピローグ時に穂高が2年後の東京で瀧の祖母を訪問した際、さりげなく出てくる「孫の結婚写真」の記述で推測できます。つまり瀧と三葉はこの時点でめでたく結婚できているのでしょう。

穂高とやりとりしてた時点では、瀧と三葉は「結婚はしてないけど再開はできていて付き合ってる」というのが僕の推測です。三葉の姓が「宮水」のままだからそう思ったのですが、そこは瀧が婿養子かもしれないし三葉が職場で旧姓をそのまま使ってるかもしれないのでなんともいえません。

自分が泣いてしまうシーン

話を本編に戻します。この物語、感動的なシーンがたくさんあるのですが、僕がほぼ必ず泣いてしまうシーンがあります。クライマックスで廃ビルにて警察に取り囲まれた穂高が、リーゼント刑事に取り押さえられる。その時、須賀さんが公務執行妨害覚悟でリーゼントに突っかかるところが妙にツボって涙出ます。

世界は最初から狂っている

穂高が陽菜を救ったことで、天気は雨続きになり東京の3分の1が水没する。穂高は自分の選択の結果、世界が狂ってしまったと責任を感じているが、そこに須賀さんが
「世界は最初から狂ってんだよ」
と言ってくれます。この言葉には救われます。やっぱ須賀さんかっこいい。

まとめ

というわけで、主人公やヒロインにほとんど焦点を当てずにここまで書いてしまいました。凪君の存在とかもけっこー重要だし、登場人物それぞれに味があります。

とにかく僕が一番言いたかったのは、映画が好きなら小説版も読んでおいて損はないということです。

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