スピリチュアルカウンセラーの吉濱ツトムさんと精神科医の西脇俊二先生による対談本、面白かったので感想をまとめておきます。
吉濱さんがそもそも科学的な分野にも詳しく、西脇先生もスピリチュアルな物事への許容度が高い様子なので、終始自然な流れで対談が進んでいく感じでした。
たぶん2人の本質的な部分が近いため、ジャンルが違っていても、むしろその違いから面白さが生まれてくるんだろうと思います。
2人の付き合いは長い
もともと2人は10数年来の付き合いらしく、西脇先生の勧める糖質制限の食事法を吉濱さんは実践してきました。
「この食事法をやっていなかったら30才くらいで死んでたと思う」と吉濱さんは語ります。
糖質をできるだけ食べないようにして代わりにタンパク質などをたくさん摂るという食事法、やってみると数日で頭がすっきりするといった効果を実感できるはずです。
西脇先生は糖質制限のほか、インドのアーユルヴェーダも専門にしているとのこと。
お互いの専門が活かされている
「心のことよりもまず身体づくりから」ということは吉濱さんが動画とかでいつも言ってます。
それは医者がまず言いそうなことだよね、と西脇先生が驚いていたのがちょっと印象的。
ちなみに西脇先生は祈りを朝の日課としていて、宗教的なものではなく自分が誰かの役に立てるよう祈ってるらしい。
これには吉濱さんが「どちらかといえばそっちが僕の分野」と返していて、読んでる側としても楽しいです。
お互いに自分の専門を話しながらも未知のワードが出てきたらちゃんと掘り下げるというバランスが絶妙です。
やらかしと克服
そんなお2人ですが、アスペルガー症候群と呼ばれる気質によって若い頃からたくさんの「やらかし」を連続してきたとのこと。
西脇先生なんかは文面だけで優しい雰囲気が伝わってくるものの、研修医時代は誰かを怒らせるor自分が怒るの繰り返しだったそうです。
ある日、自分にも相手にも期待しすぎだと気づいたことなどを始めとして、やらかしを克服していけたらしい。
吉濱さんも若い頃はバイトを9回クビになるなど散々な目にあってきたとのことです。
これもメタ認知能力を高めるなどの正しい努力を重ねていけば大丈夫だという、お2人のメッセージに勇気づけられます。
メタ認知能力を鍛える方法
メタ認知とはすなわち自分を客観視する能力のこと。
西脇先生は自分が今日やったことを紙に書き、それらがどのくらい楽しかったかを5段階で評価する方法を勧めています。
例えば楽しさが2以下の物事は、もしやめられるならやめて今後はやらない。
楽しさが3だとしたら工夫次第で4や5に変えていけるかもしれないと、書くことで今後の可能性が広がるわけです。
吉濱さんは今やっていることを頭の中で実況中継するという、シンプルかつ万能な方法を教えてくれました。
読んで損のない内容
という感じで、ものすごく斬新ってほどではなくても、役立つ情報の多い本でした。
吉濱さんが好きな人ならだいたい知ってることを話してはいますが、気心の知れた精神科医の先生との対談ということで、同じ情報でも入り方が違ってきます。
また「スターシード」や「パラレルワールド」などのスピリチュアルなワードに対し、西脇先生が聞き流さずに深入りしてくれるところも面白かったです。
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