クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト ライジング』
この記事は、まだ映画を観ていない方でも安心して読める内容になっています。
『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』に続き、完結編となる本作。
もちろん一本の映画としてものすごく完成されているので、前の2つを観ていなくても楽しめるはずです。
個人的には、セリーナ役のアン・ハサウェイが可愛いのと、ブレイク刑事がかっこいいのもあり、3部作でどれが1番好きかと聞かれたらこれになります。
2時間40分ある大作になるので、ここから3分で予備知識をつけておきましょう。
前作から8年後の世界
舞台は『ダークナイト』から8年後となります。
冒頭のハイジャックシーンで登場するのが、スキンヘッドに不気味なマスクをした屈強な男。
彼が今回のボスキャラ的存在、傭兵ベインです。
ブルース・ウェインのほうは8年前の一件以降、バットマンとしての活動も休止し、隠遁生活を送っていました。
ある日、キャットウーマンの異名で知られる美女泥棒が、メイドにまぎれてウェイン邸に侵入し、ネックレスとブルースの指紋を盗みます。
ブルースと遭遇し会話するも、美女泥棒は足の悪い彼を翻弄し逃げてしまいました。
熱血警官ブレイク
警察側で主役級の活躍をするのが、ブレイク刑事です(登場時は刑事じゃないけど、すぐ昇進する)。
終始走り回っているイメージですが、熱さと冷静さを兼ね備えている感じがとてもカッコいい。
ブルースの正体がバットマンだということに勘づいていて、ウェイン邸に赴き「復帰してくれるといいのにな」というふうにカマをかけたりします。
警察内の上下関係にとらわれず、ゴードン本部長や副部長に対しても、言うべきことをちゃんと言うのも彼のいいところです。
バットマン復帰のために動き出す
傭兵ベインを筆頭にゴッサムシティでの犯罪も増え、ブルースは本格的にバットマン復帰へと動き始めます。
長い付き合いのフォックス(モーガン・フリーマン)は、今ではウェイン産業の社長になっていました。
フォックスは、秘密の地下倉庫にブルースを案内し、通称「ザ・バット」と呼ばれる特殊な飛行機などを紹介します。
また、そこには核融合炉も眠っていて、クリーンエネルギー産業のために開発していたとのこと。
「これが悪人の手に渡ったら、核兵器として使われてしまう」みたいなことをフォックスは言います。こういうのをフラグといいます。
一方、執事アルフレッドは心配して、ブルースのバットマン復帰に反対します。
ベインを相手にまともに戦ったら死んでしまうと判断したからですが、ブルースが言葉での説得に応じないので、辞職して家を去ってしまうのでした。
ラーズ・アル・グールも関わってくる
傭兵ベインは「奈落」と呼ばれる監獄で育ち、そこを脱出してきたと噂される筋金入りのワルです。
また彼は、ブルースと同じくラーズ・アル・グール率いる「影の同盟」で修業したけれど、破門されているらしい。
その辺の絡みがあるので、第二部『ダークナイト』以上に第一部『バットマン ビギンズ』との関係が深い作品になっています。
あと、ミランダという女性がブルースと仲良くなり、ウェイン産業の会長職を任されることになります。
彼女もこの物語でかなりの重要人物となります。
終わりに
以上、序盤のあらすじを断片的に取り上げながら紹介していきました。
観ていて「マジか!」「そーだったのか!」とつながる部分がたくさんありました。
ラストシーンなんかは「ん? んん?」と思わされ、同監督の『インセプション』を思い出しました。
AmazonプライムやU-NEXTなどで、この作品で完結となる『ダークナイト・トリロジー』を観ることができるので、ぜひこの感動を体験してみてください。
クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト ライジング』
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