吉野信子著『カタカムナ 言霊の超法則』。
カタカムナ文字というのは、縄文時代よりも昔の日本の、超古代文明が使っていたと言われている文字です。
著者はその文字ひとつひとつに思念が宿っていることを見抜きました。
現代で使われている言葉でも「思念読み」することで、直感力や物事の本質をみる能力を養うことができます。
個人的に印象に残っている点をまとめていきます。
カタカムナ文字について
カタカムナ文字は丸や直線で構成されている、僕の第一印象としては「宇宙人の文字みたいだな」と思うような文字。
著者によると、数万年〜12000年前頃の日本でアシア族という古代人が使っていたらしいです。
世間に公表されたのは20世紀になってからで、楢崎氏という方がとある神社の御神体として扱われていた巻物の中身を書写させてもらったことがきっかけです。
それは文字というよりも絵で、中心から右回りに、記号のようなものが渦状に描かれています。
この渦巻きが全部で80首あり、まとめて「カタカムナウタヒ」と呼びます。
第5首と6首でいろは歌になっている
80首ある中で、特に第5首と6首を合わせた48文字の部分は重複がなく「いろは歌」のようになっています。
楢崎氏は古事記などと照らし合わせて、それぞれの記号の読み方(音)を突き止めたことで、以下のように読みます。
「ヒフミヨイ マワリテメクル ムナヤコト アウノスヘシレ カタチサキ ソラニモロケセ ユヱヌオヲ ハエツヰネホン」
そして本書の著者、吉野氏がそれぞれの言葉一音ずつに宿る言霊(思念)を読み解き、思念読みを確立させました。
「ありがとう」を思念読み
例えば「ありがとう」という言葉を思念読みしてみます。
まずそれぞれの音には以下の思念が宿っていると考えます。
- ア=感じる・生命
- リ=離れる
- ガ=内なるチカラ
- ト=統合
- ウ=生まれる
これを順番を変えず、最低限の接続詞でつなげます。
「感じる離れた内なる力との統合が生まれ出る」
私が特定の相手に「ありがとう」と言った場合、ここでいう「感じる離れた内なる力」とはその「相手の心」という意味です。
そして「統合が生まれ出る」ということで、相手と心がひとつになるということになります。
それぞれの音の思念表は著者の公式サイトにあるので載せておきます。
(カタカムナ思念表)
「イトケン」を思念読み
この思念読みはあらゆる言葉で矛盾なく対応できるということで、僕のペンネーム「イトケン」で試してみるとこうなります。
- イ=伝わるモノ
- ト=統合
- ケ=放出する
- ン=(掛かる音を強調)
つなげると「伝わるモノを統合し、強く放出する」となります。
要するに、こんなふうに「読んだ本を誰かに伝わるものとしてまとめ、ブログ記事にして公開する」と解釈できます。
はからずとも、まさに自分のやっていることが名前で表現されていたわけです。
カタカムナ、恐るべしですね。
同音異義語の本質は同じ
思念読みする際は元の言葉を一度カタカナに直すわけですが、素朴な疑問として同音異義語はどうするのかがまず浮かびます。
結論から言うと「同じ読みの言葉は同じ本質を持っている」となります。
例えば「石」と「意志」は同じ読みですが、思念で読み解くと、
- イ=伝わるモノ
- シ=示し・現象
「伝わるモノの示し」、すなわち現実世界に伝わり、現象や物質として示される、という感じになります。
例を挙げればキリがありませんが、同じ読みの言葉で意味が違っても、思念で読んでみると本質が同じだとわかるのは面白いです。
終わりに
以上、この記事では書籍『カタカムナ 言霊の超法則』の概要を紹介してきました。
知れば知るほど「じゃあこの場合はどうなの?」「外国語は?」というように次々に疑問が増えてくるかと思います。
本書ではかゆいところに手の届く形で、さまざまな疑問に対する解答が用意されています。
なにより「カタカムナ」という言葉の響きといい、宇宙っぽい文字の形といい、日本って実はヤバい国(良い意味で)なんじゃないかと思わされます。
カタカムナ文字を解読した楢崎氏、それぞれの音に思念を割り当てた著者である吉野氏、そして本当にいたのかカタカムナ人、すごいです。
コメント