何らかのものに必要以上に大きな意義が与えられると、重要性が発生する。これは純粋な形の過剰ポテンシャルであり、これを平衡力が解消する際に、過剰ポテンシャルの発生源である人にとっての問題を作り出す。
ヴァジム・ゼランド『〔振り子の法則〕リアリティ・トランサーフィン』徳間書店
謎多きロシアの人であるゼランド氏が「引き寄せの法則」を独特な切り口で書いたともいえる、この『リアリティ・トランサーフィン』という本。
興味深い概念がたくさん出てくる本ですが、今回は「過剰ポテンシャル」を中心に話していきます。
自分のなかに過剰ポテンシャルが発生すると、それを解消するための力が働き、さまざまな問題が起こるということです。
瞑想には、過剰ポテンシャルの発生を予防する効果および、すでに生じてしまった過剰ポテンシャルを問題なく解消する効果があると僕は考えています。
要は無条件の愛がたいせつですよってことに行き着くと思います。
重要視しすぎると過剰ポテンシャルが発生
「~しなければ」とか「~するべきだ」という言葉を使うと過剰ポテンシャルが生まれます。
ネガティブ過ぎてもポジティブ過ぎても、過度な感情を抱くと自分のなかに「やりすぎ感」が残ります。
僕はよく「輪ゴムを思いっきり伸ばしているイメージ」を浮かべます。
その輪ゴムを急に離すとか、輪ゴムが切れてしまうとか、どちらにしても大変なことになるわけです。
観念的な話ばかりですが、伸びてしまった輪ゴムはそーっと元に戻す必要があると思います。
または最初から輪ゴムを伸ばしすぎないようにする心がけもたいせつです。
あるがままの自分でいることを許す
ここで僕がキーワードだと思っている言葉がいくつかあります。
「あるがまま」や「許し」などの言葉です。
がんばりすぎたり、物事を理想化しすぎたりするように、あるがままではないときに過剰ポテンシャルが発生します。
そのままでよいと自分に言ってあげましょう。あるがままの自分を許すのです。
そこから、ささやかなことに幸せを感じてみたり、否定的に見える部分から少しでも肯定的な面を見つけてみたりと、ちょっとずつやってみます。
ほんの少しずつ良くなろうとするぶんには、急に引き戻されることもないはずです。
静かに瞑想しながら、こんな感じで自分の内面に向き合うのが良いと思います。
無条件の愛は過剰ポテンシャルを発生させない
ゼランド氏いわく、見返りを求める依存関係は過剰ポテンシャルを生むけれど、無条件の愛は過剰ポテンシャルを生まないということです。
理想化や崇拝、過大評価するのではなく、ただ愛することです。
「許し」や「愛」という言葉から僕が連想するのは「ホ・オポノポノ」です。
ロシアとハワイでもこんな風につながってくるわけで、切り口は違えど行き着く先はだいたい同じなのでしょう。
まとめ
『リアリティ・トランサーフィン』の世界観はものすごくて、この過剰ポテンシャルの概念も宇宙の法則のひとつとして捉えられています。
この記事では僕は「心のバランスの乱れ」くらいの範囲で書きました。
というのも今の僕の想像力や文章力で、自分で整理できる程度におさめたかったからです。
それと僕は「瞑想がすべてを解決する」というように、瞑想に過度な期待を抱きがちですが、それもまた過剰ポテンシャルの発生につながるわけです。
どちらかというと、「瞑想して過剰ポテンシャルを解消する」というよりも、「過剰ポテンシャルの解消について考えていたら、結果的に瞑想していた」のほうがしっくりくる気がします。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント