映画というものは、なんの予備知識もない状態で観たほうが新鮮で面白いと思っている人が多いはず。
でも僕は、ある程度の予習をしてから観たほうが、よりいっそう映画を楽しめると考えています。
しかしこの「ある程度」が、どの程度なのかはっきりしないというのが問題です。
ネタバレ、すなわち物語の結末や真犯人などがわからない程度に情報を得るのはなかなか難しいものです。
なので、まだ観ていない映画についての情報を得る場合は検索時に「予習」「予備知識」「ネタバレなし」といったワードを入れて調べるのがよいでしょう。
『マトリックス』もう一回観たら面白かった
かなり昔のエピソードになりますが、映画『マトリックス』を観て感動し、友人にその内容を話しました。
内容といっても、物語の前半で明かされる「今の現実は仮想世界であり、コンピューターにつながれて夢を見せられている」という部分を話しただけです。
実はその友人、マトリックスを一度観たけどあまりピンときていなかったらしい。
でも僕の説明を聞いたあとにもう一度観たら、内容をかなり理解できてすごく面白かった、と言っていました。
『マトリックス』というと当時、背中を仰け反って弾丸を避けるアクションシーンとカメラワークが大々的に取り上げられていました。
しかし、肝心の物語の大筋をわかっていないと、せっかくのシーンも「で?」となってしまいます。
映画に集中していれば理解できるはずなのですが、この友人のように、途中でついていけなる場合もけっこーあるのです。
『ショーシャンクの空に』二度目のほうが感動した
別の友人と交わした、もうひとつのエピソードを紹介します。
(こんな風に書くと、筆者は友人が多いかのように思われるかもしれませんが、実際はほとんどいないです。はい)
僕のその友人は、お互いに『ショーシャンクの空に』という映画が好きでした。
主人公が無実の罪で刑務所に入れられながらも、知識と知恵を生かしてうまくやっていく話です。
そして、友人が以下のようなことを言っていたのをよく憶えています。
「初めてこの映画を観たときは興奮した。二回目はじわーっと感動して涙出た」
僕もこの意見には激しく同意できました。
一回目と二回目の違いは「映画の内容を知っているか否か」であり、それにより感じ方も変わります。
そして、いい映画であれば内容を知っていても、むしろ知っているからこそ、より深く感動できるわけです。
なので映画は予習してから観ればいい
僕が「映画〇〇を観る前に3分で予習する」という記事を書くのは、読んでくれた人が映画をいっそう楽しめると思うからです。
映画は1本90分以上あるので、下手をすると時間の浪費になりかねません。
だからもともと評判のよい映画を選んで観るという手もありますが、高評価の映画だからこそ内容が深い、かつ難解な場合があります。
先の『マトリックス』なんかがよい例で、「なんか弾丸よけててすごかった」しか記憶に残らないくらいなら、あらかじめ予習してから観たほうがよいのです。
終わりに
以上、ひさしぶりにエッセイ風の内容にしてみました。
記事タイトルを「映画に予習は必要か」にしてしまったので、一応回答を。
「必ずしも予習をする必要はない。でもネタバレにならない程度の予備知識はあったほうがいい」
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