【神漫画】グラップラー刃牙を全巻読んでみた

読書

バキシリーズの第1部である『グラップラー刃牙』全42巻、最後まで読みました。結構前に読み始めて、15巻くらいでなぜか止まってたのが、なぜか急にまた読みたくなったので。

まずこの漫画、現実世界と照らし合わせすぎると、致命傷を負ったまま闘い続けたり、それがまた短期間で治ったり、細かいとこが気になるかもしれません。以前の僕はそうでした。

ただ、僕も年をとったからか「この漫画はここに似た別世界の話である(ドラゴンボール的な)」と割り切れるようになったり、「細部よりも本質を読みとったほうがいい」みたいにカッコよく?考えられるようになってきました。

あと、バキシリーズの場合(それにきっと名作漫画の多く)は「みんな命懸けで真剣にギャグをやっている」ぐらいに思って読んだほうが、逆にその漫画のメッセージが伝わるような気がしています。

以下、ネタバレなどは無しで適当に感想などを書いていきます。

バキシリーズは哲学

著者の板垣先生はもう30年以上バキシリーズを描き続けている、一言でいうと神漫画家ですね。

こないだインタビュー記事を読んだところ「キャラクターがしっかりしていれば、そのキャラクター同士が出会えば勝手に物語は進む」ような話をされていました。

それはさておき、バキシリーズは『グラップラー刃牙』『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』『バキ道』と現在進行形で続いています。

グラップラー刃牙を読み終えた自分はようやく駆け出しのバキラーといったところでしょうか…。

ちなみに自分、そこまで格闘技ファンというわけでもありません(筋肉は好きですが)。バキシリーズにここまで惹かれているのは、そこに一貫した哲学のようなものを感じるからです。

台詞を上手く引用したい…

まず主人公であるバキ(範馬刃牙)の生い立ち、親子関係なんかにはだいぶ考えさせられます。格闘の天才でありながらも葛藤しながら成長していく姿がすごくいい。

登場人物一人一人もただ強いだけじゃなくて、性格や人間性などがかなり作り込まれている感じがします。ここまで作りこんでおいて、こんなに呆気なくやられてしまうのかよ…みたいな話はたくさんありましたが。

そして、キャラが作り込まれているからこそ、闘いの中で発する台詞がやたらとカッコよく、心を打たれることが多かったです。

できれば、そんなカッコいい台詞群を、都合のいいところで引用したい。ただしそれができるようになるまでには、さらなる読み込みが必要だと思います。

物事に「バキ分」を加える

グラップラー刃牙は1991年から1999年まで連載されていました。なので1巻あたりはさすがに絵柄に古臭さを感じるけれど、そこからどんどんと筋肉を中心に洗練されていく感じです。

連載当初くらいの自分は、この漫画のかもしだす狂気のようなものにビビって手を出さなかったように記憶しています…。

今になって真剣に読むようになったのは、『史上最強の哲学入門』『〜東洋の哲人編』といった、飲茶さんの本に影響されたところもあります。

哲学を語る上で「バキ分」が必要だ、という飲茶先生の言葉に妙に納得し、とにかくバキシリーズを読まなきゃという考えに至りました。

終わりに

以上、バキラーになるための第1歩としてグラップラー刃牙42巻を読み終えたので記念にここまで書きました。

今は次シリーズの『バキ』を読んでいます。最強クラスの囚人たちが「敗北を知りたい」と、シンクロニシティのごとく日本に集まってくるという、熱くなる展開です。

中途半端な自己啓発書を適当に読むよりも、真剣にバキシリーズを読んでいったほうが、自分がどう生きていくべきかがわかると思います。

最初の数巻はいろんなところで無料で読めるので、興味のある方はぜひ。

タイトルとURLをコピーしました