ネドじゅんさんのいう意識の変容に至るまでの練習として「自動思考に気づいて止める」「エレベーターの呼吸」などがあります。
今回は自動思考に気づき、そして止めることに焦点を当てていきます。方法としては、自分で決めた特定の言葉を、頭の中で呪文のように唱えるのがいいと思っています。
「呪文を唱えるって思考していることだから矛盾してない?」と思った方もいるかもしれません。
ただ僕の場合、頭の中で意図的に言葉を浮かべていたほうが、勝手に湧いてくる思考に気づきやすいし、だからこそ伝統的な修行法としても伝わっているのではないかと考えています。
ちなみに便宜的に、自動思考(オート思考)に対して、呪文を唱えたり文章を書いたりするときに使う思考を「マニュアル思考」と呼ぶことにしています。
自動思考に気づくための呪文
前置きが長くなりましたが、僕が考えたというか、半分以上はインスピレーションで思いついたのが以下の言葉です。
「今この瞬間 ここなる実感 微かな息吹 確かな気づき」
要は、今ここに意識を向けていようということですが、音の数を合わせて、韻も踏んで、いかにも呪文らしくなったので自分では気に入っています。
ネドじゅんさんやエックハルトトールさんが伝えているメッセージを詰め込んだつもりです。
それぞれの言葉の解釈
一応それぞれの言葉について説明しておきます。
今この瞬間:まさに今ここ。左脳さんは主に過去や未来のことを担当しているので、過去でも未来でもなく、今に意識を向けることで自動思考は止まります。
ここなる実感:ここなるとは「ここにいる」「ここに在る」を古めかしく表現しただけです。意識の焦点が「ここに存在している」ということを肌の感覚として受け止めること。
微かな息吹:かすかに感じることのできる呼吸です。深い呼吸でも浅い呼吸でも、そのときの感覚はかすかなものであり、意識していないとわからないものです。
確かな気づき:そんな微妙な呼吸の感覚や、今ここに在るという感覚。そして今とは関係ない自動思考が出てきたときに対する気づきです。
終わりに
以上のような感じとなります。呪文を頭の中で、もしくは口に出して唱えることの本質は、
「マニュアル思考によってオート思考を出にくくし、オート思考が出てきてもそれに気づきやすくなること」だと僕は思います。
なので、今回紹介した「今この瞬間 ここなる実感 微かな息吹 確かな気づき」でも「ありがとう」でも「愛してます」でもいいので、気に入った言葉を繰り返すのは効果があります。
人というのは無意識に、ネガティブな考えをめぐらせては反すうし、しかもそれに気づいてない、という事態におちいりがちなので…
そしてネドじゅんさんのいう「左脳過剰」の状態でぐるぐるしてしまう。少しでも右脳優位にしていくためにも呪文は役立つはず。
右脳優位の段階が進めば、こういった呪文も必要なくなってくるのかもしれません。
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