『運動脳』書籍紹介と感想

読書

運動脳

脳を鍛えるためには、体を動かすのが1番だということを納得のいくまで説明してくれる本です。

本書は以前『一流の頭脳』という題名で出されていたのを、再編集したものらしいです。

著者であるアンデシュ・ハンセン氏(北欧系のイケメン精神科医)の『スマホ脳』が大ヒットしたために、題名を合わせていこうとなったんだと思います。

(ちなみにスマホ脳のほうも現在、ちょっとずつ読み進めてます。スマホと上手く付き合っていく上で必須の情報かも)

スマホでこの記事を検索してここまで読んでくれたのはありがたいけど、いったんスマホを置いて体を動かしにいきましょう。

脳を鍛えるには運動しかない

内容は2009年に出たジョン・レイティ氏による『脳を鍛えるには運動しかない!』と似ていて、有酸素運動が脳にとってめっちゃいいということです。

内容がかぶっていても、それだけ情報の信頼性が増すので両方読んで損はしません。

要は心拍数を上げる感じに体を動かすこと。個人的にはランニングとかより筋トレが好きだけど、心拍数を意識することでより方向性が定まりました。

同じ筋トレでも、例えば軽めのスクワットをリズミカルに回数を重ねるようなやり方であれば有酸素の要素もあるだろう、みたいな。

古代人と同じ脳を使って生きている

サピエンス全史』とかの本でも言われていたことだけれど、人間は1万年以上前の時代、食うか食われるかの環境をサバイバルしてきました。

そのときから脳の構造がほとんど変わらずに、現代のパソコンやスマホに囲まれた生活になってしまっています。

なので不自然さを感じ、ストレスで心身がおかしくなってしまうのもしょうがない。

ちなみに1万年前の人たちの中では、じっとしている人よりも体を動かして食べ物を探し回った人のほうが生き残る確率が高く、僕たちはそういう人たちの子孫ということになります。

だから、体を動かす(=運動する)ことで脳に報酬が出るような仕組みになっているわけです。

薬と同じ効果を発揮する運動

精神科医でもある著者が言うには、運動がもたらす脳への作用は、精神安定剤とか飲んだときに匹敵するらしいです。

運動した直後から効果を実感できるし、習慣にすることで脳の構造自体が変わってくる。

ナンプレやクロスワードパズルなどの脳トレ系のゲームでは、ここまでの効果は立証されていないとのこと。

(ただ、1年以上毎日ナンプレを解くのを習慣にしている僕としては、効果はまずまず実感してます)

ちなみにメンタル面の安定と、脳機能の向上はセットで考えればいいみたいです。

ランニングが最強のソリューションである

筋トレが最高のソリューションである』の著者Testosterone氏は、ほぼすべての悩みは筋トレで解決すると言っています。

この本では「すべての悩みはランニングが解決する」くらいの勢いでスウェーデン人の著者が語ります。

毎日走っているらしい村上春樹氏を引き合いに出してしてまた納得させられます。

記憶力や集中力だけでなく想像力、創造力もランニングなど有酸素運動で育てられるという、眉唾だけど嘘じゃないんだろうなと思わされる。

そう考えると、逆に運動しなかったらヤバいじゃないかと妙に駆り立てられる。スマホいじってる場合じゃないですね。

終わりに

僕の場合は朝起きたらいやいやながらも筋トレする、が習慣になっていました。

「筋トレも悪くないけどやっぱ有酸素」ということなので、スポーツ用品店で縄跳びを買ってきました。

縄跳びは週2回くらいやってるけど、しばらくやっただけで心臓バクバクになります。

この本を読む前だと「しんどい、苦しい」だったのが、読んだことで「これで脳が鍛えられた!」と意識が変わりました。知識は力です。

ついでに言うと、不安や恐怖を感じたときも鼓動が高まってつらかったのが、運動を習慣にすることで「心臓バクバクでも大丈夫なんだ」となり、不安や恐怖に「慣れる」らしいです。

体を動かしましょう。

運動脳』アンデシュ・ハンセン著

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