並木良和著『最適化の世界』
前回の記事からの続きです。
心身に不調が出て、動けなくなったりした場合、そうなる前に必ず何らかのサインがあっはずです。
たとえば「ここは力を抜いたほうがいいよ」とか「人に助けを求めたほうがいいよ」といった心の声が聞こえていたはず。
そういった心の声やサインに気づかなった、あるいは無視し続けた結果、よくない事態におちいることがあります。
どんな状況でも重く捉えすぎないように
ただ、今の状態がどんなに悪くとも、それを経験していることには意味があります。
なので、あまり重く捉えすぎないようすることです。
自分自身ではなく、身近な人がそんな状況であれば、一番のサポートになる在り方は、その人を「完全な存在」として見続けること。
つまり、その人を「困ってる人」「ふさぎ込んでいる人」として見ないようにするのです。
僕たちの意識は、焦点をあてたものを拡大する作用があるので、かわいそうだと思うと相手をさらに「かわいそうな人」に仕立てあげてしまいます。
その人は本人の選択次第でいつでも今の状況を抜けられるんだ、という信頼の目で見守ることが、あなたにできるサポートなのです。
休んだほうがいいというサインに気づこう
やりたいことをやっているぶんには疲れを感じにくいものの、生身の人間であるからには必ず負担がかかります。
自分と一致していれば、休んだほうがいいというサインにもすぐに気づけます。
特に睡眠は大事で、僕たちは寝ているあいだに心を整理したり、癒やされたりと、さまざまな体験をします。
睡眠時間を削ると、このような日々のリセットのプロセスが充分にできなくなるのです。
本来の自分を生きるためにはしっかりと休息を取りましょう。
自分とつながれば「どうすればいいか」がわかる
ここに存在することに希望を見いだせなくなり、最悪の場合は自ら命を絶ってしまう人もいます。
そのような事態を避けるにはどうすればよいのでしょうか。
もしも「自分とつながっている」状態であれば、自分の本質である魂(ハイヤーセルフ)から、エネルギーがきれいに流れてきます。
このときは問題が起きても、ほぼ同時に「どうすればいいか」がわかるような意識状態になっているのです。
情報がインスピレーションで降りてきて、自分の人生をうまく舵取りできる状態といえます。
自分から離れると、世界が暗闇に見える
逆に「自分から離れている」と、エネルギーの供給がされず情報も断たれて、どうしていいかわからなくなります。
四方を壁に取り囲まれ、上を見れば空いているのにも気づけず、追い込まれてしまうのです。
光が降りそそいでいるのに、目隠しをされているため暗闇の世界にいるように思えます。
自分を取り戻すことさえできれば、目隠しがはずれ、世界がクリアに見えるようになるはずです。
できれば強制終了の前に休息を
つらく苦しい状況だと、外のことに対処するのに精一杯になり、自分に向き合えなくなるかもしれません。
しかも、まわりの人からは積極的に取り組んでるように見えたりしたり、本人のつらさが伝わらないことも。
その結果、心身ともに追い詰められ、宇宙からの強制終了ということで病気になったりします。
できればそうなる前に休息をとったり、自分と向き合う時間をとったりしましょう。
ひきこもって自分を取り戻す
「最適化」の対極にあるのが「無理をすること」です。
流れに逆らって道理に合わないことをするから「無理」といいます。
やりがいを感じることもありますが、やはり無理が続く場合はそれを癒やす時間も必要です。
「ひきこもる」のも、自分を取り戻すためのよい方法と言えます。
ひきこもって時間をとり、自分と一致できた途端に、解決方法がピカーッと現れることがあるのです。
【記事08に続く】
並木良和著『最適化の世界』
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