2010年公開映画『タイタンの戦い』
この記事は、まだ観ていない人でも安心して読める内容になっています。
ギリシャ神話がベースとなっていますが、その辺りに詳しくなくても充分面白いです。
「クラーケン」や「メデューサ」など、RPG系のゲームが好きな人ならみんな知ってる魔物が出てくるので、それだけでも観る価値があると思います。
ストーリー自体は少し大雑把な感じがしますが、テンポのよさと迫力によって最後まで楽しめます。
(僕自身は、このような古代のファンタジーな雰囲気に浸れるだけで嬉しいので)
観る前に序盤のあらすじや、主人公ペルセウスの戦う理由などを押さえておきたい人のために、これから2〜3分で解説します。
ペルセウスの生い立ち
大昔のある日、漁師をしていた男は海で箱を見つけ、開けてみると亡くなった女性と生きた赤ん坊が。
男とその妻は赤ん坊にペルセウスと名付け、自分たちの子どもとして大切に育てました。
ペルセウスの正体は神ゼウスと人間との間に生まれた「半神」でしたが、育ての親にしっかりと愛されたので、彼は最後まで「人間」として生きることにこだわるわけです。
事件が起きたのはペルセウスが青年になったとき。
アルゴスの兵士たちと冥界神ハデスとの戦いに巻き込まれ、家族もろとも船を沈められ、ペルセウスだけが生き残ります。
悲しみにくれるペルセウスはハデスへの復讐を誓うのでした。
神々が人間に宣戦布告
そもそも人間はゼウスたちオリンポスの神々に創られた存在。
神々は人間からの愛を受けることにより、不死の存在として保っていました。
ゼウスの兄でもある冥界神ハデスは例外で、人間の憎悪を糧に存在しています。
ここ最近は人間たちが調子に乗っているということで、ハデスが「俺が人間たちに裁きをくだす」とアルゴスの宮殿に出向きました。
ハデスは祝宴中の宮殿に乗り込み、「10日後の日食と同時にクラーケンを放つ」と宣告します。
そして、それが嫌なら王女アンドロメダを生贄に捧げることとしました。
弟ゼウスの子であるペルセウスもそこにいることに気づき、「面白い」とつぶやいて去っていくのでした。
打倒クラーケン
ゼウスはアルゴスの都市を攻撃する計画に同意していたものの、ペルセウスの存在を知らされちょっと複雑な心境に。
なので、後のペルセウスたちの道中にオリンポスの聖剣を置いたりペガサスをよこしたりと、陰ながら援助をするのです。
アルゴスの王ケーぺウスは、王女アンドロメダを生贄にするわけにはいかないので、クラーケンを倒すための画策をします。
半神だとわかったペルセウスにも協力を要請するのですが、最初は「おれの仇はハデスであってクラーケンではない」という感じの彼。
でもイオという女性から「クラーケンを倒すことでハデスの力は削がれる」と知らされ、協力することにしたのです。
終わりに
クラーケンを倒す方法は魔女が知っているということで、その魔女のもとへ向かうための部隊が結成されます。
その部隊での旅がなかなか波瀾万丈で、この映画の大部分を占めています。
以上、人間対神々という壮大なバトルを描いた本作。
なぜペルセウスがあくまで「人間」として生きることを重視したのか、考えると胸が熱くなります。
AmazonプライムやU-NEXTなどを利用してぜひ観てみてください。
2010年公開『タイタンの戦い』
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