映画『コンタクト』観る前に3分で予習する

映画

1997年公開の映画『コンタクト

この記事は、まだ観ていない人でも安心して読める内容になっています。

天文学者の女性が、地球外生命体からの信号を受信する話です。

ただし全然ブッ飛んだ物語ではなく、宗教や政治・経済の問題にもしっかりと向き合う、地に足のついた内容になっています(地球人だけに)。

公開当時は『タイタニック』の影に隠れてしまったようで、僕もこの映画の存在を最近知ったのですが、いざ観てみたらすごくよかったです。

「そもそも僕らはなぜ存在しているのだろう?」などと悩む人にもおすすめです。

上映開始後45分くらいしてから、やっと地球外の存在とコンタクトをとれます。

このように面白さを感じるまで気長に待つ必要があるので、ここで3分ほど予習しておくことをおすすめします。

科学少女だったエリー

主人公エリー(ジョディ・フォスター)は幼少期から無線通信や天体観測などに興味をもち、理解のある父親のもとで育ちます。

母親はエリーを産んですぐに亡くなり、優しかった父親もエリーが9才の頃に亡くなりました。

父親はもともと心臓が悪く、発作を起こしたときに薬をもっと早く飲ませていれば、と当時のエリーは後悔します。

そのこともあり、エリーにとって「すべては神の思し召し」などといった考え方は受け入れにくく、無神論者としてこれまで生きてきました。

年月が経ち、エリーは天文学者としてSETI(地球外知的生命体探査)計画を進めています。

この宇宙のどこかに、地球以外の文明があるという確信を抱いていた彼女は、その証拠を得るべく地球外からの信号を受信しようとしていました。

パーマー・ジョスとの出会い

天文台のある町の飲食店にて、エリーは自称作家の男であるジョス(マシュー・マコノヒー)と知り合います。

上司のドラムリンとも知り合いだったようで、ジョスは神父でもあることがわかりました。

エリーとジョスはそのまま仲良くなり、電話番号も教えてもらうのですが、結局連絡を取らずいったん自然消滅の形に。

また、もともとソリの合わなかったドラムリンはエリーの進めている計画への資金提供を止めてしまい、エリーは仲間のケントらと共に新たなスポンサーを探すことになりました。

出資者を獲得

しかしながら「地球外生命体と交信する」という、現実味の薄い計画にお金を出してくれるところはなかなか見つかりません。

なかばヤケになってエリーは企業にプレゼンしていたのですが、結果的にS・R・ハデンという謎の富豪がスポンサーについてくれます。

そしてニューメキシコにて複数台の巨大アンテナを得てから4年が経過します。

信号をひたすら待つエリーには「砂漠の巫女」というあだ名がついていました。

ちなみにジョスのほうは宗教学者として意外と有名になっていて、本がベストセラーになり、政府の宗教顧問を務めています。

ついに信号受信

そしてエリーはある日、26光年離れた恒星ヴェガからの信号をつかまえることに成功しました。

この信号は「2・3・5・7……」と素数を打っていることがわかり、知的な存在が発信していることには間違いないようです。

エリーはこの発見を全世界に公表しました。

するとやはり、政府や国家を巻き込む事態に発展していくわけです。

終わりに

以上、序盤のあらすじを交えて紹介していきました。

この後は富豪のハデン氏がすごい人だったり、意外な展開で北海道が舞台になったりと、どんどん面白くなっていきます。

個人的にはジョスが好きで、宗教学者としてとしての彼と、科学者としてのエリーの考えが交錯してとてもバランスよく感じました。

(あとジョス役のマシュー・マコノヒー、『インターステラー』の主演だし、僕のなかでSFといったら彼、みたいになりました)

物語の続きや結末が気になる方は、AmazonプライムやU-NEXTなどを利用してぜひ観てください。

ロバート・ゼメキス監督『コンタクト

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