トム・クルーズ主演『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
この記事は、まだ映画を観ていない人でも安心して読める内容になっています。
本作を僕は数年前に初めて観て、ずっと記憶に残っていて、改めて観てみたらやっぱりすごい映画でした。
「トムクルーズの出ている映画でオススメは?」と聞かれたら、僕はこれか『オブリビオン』をすすめます。
いわゆる“死に戻り”の能力を身につけてしまった主人公は、なんとかして敵の侵攻を防ぐために奮闘する。
それは無限コンティニューを繰り返しながら超難度のゲームを攻略していく様子そのものです。
(僕の場合は“魔界村”や“忍者外伝”を思い出しました)
観た回数の分だけ新たな発見のある映画ですが、初めての場合はこの記事で3分間予習しておくことをおすすめします。
「ギタイ」と呼ばれる敵
人類の敵として登場するのが、謎の地球外生命体である「ギタイ」。
触手のようなものをたくさん生やして素早く動く、とにかく不気味な存在です。
ギタイのなかでも数百万体に一体の割合で「アルファ」と呼ばれる種がいます。
そして、すべてのギタイの本体といえる存在が「オメガ」です。
地球のどこかに潜んでいるはずのオメガを探し出して倒せば、ギタイすべてが死滅し、人類側の勝利となるわけです。
タイムループ能力を身につける
トムクルーズの演じる主人公ウィリアム・ケイジは、少佐という地位ながら戦闘経験がありませんでした。
なので、物語序盤はかなりのヘタレキャラであることも注目に値します。
戦場に送られることを拒み、将軍に反抗したために、ケイジ少佐はスタンガンで気絶させられます。
目覚めたとき(ここがループの開始地点になるわけだが)、彼は二等兵の扱いになっていました。
彼はジェイ分隊に配属され、慣れない戦闘スーツで身を固め、仲間とともに前線に送り込まれます。
そこでたまたま敵のアルファ個体に遭遇し、地雷を起動して相打ちとなりました。
ここで終わったかと思ったケイジ少佐でしたが、死ぬ間際にアルファ個体の血を浴びたため、“タイムループ”の能力を身につけたのです。
ヴェルダンの女神との出会い
ここから、口の悪い男に叩き起こされ、試行錯誤しながら結局死んで、記憶はそのままでまた叩き起こされる場面からスタート……を延々と繰り返すことになるケイジ。
僕なら数回で心が折れそう(しかし自殺しても結局生き返る)という状況ですが、少しずつ前に進もうとする彼はすごい。
(さっきヘタレキャラ言ってしまって申し訳ないくらい)
そして孤独な戦いを続ける彼の前に、理解者が現れることになります。
彼女が“ヴェルダンの女神”と呼ばれ、前回の戦争を勝利に導いたリタ・ヴラタスキという女性。
そこからケイジは何度もリタと行動を共にすることとなります。
ただ、リタにとっては毎回ケイジが初対面なのだと考えると、なかなか複雑な気持ちになります。
敵のチートじみた能力
そもそもなぜケイジがタイムループ能力を身につけたのかというと、敵のギタイが密かにその能力を持っているから。
ギタイはアルファ個体がやられるたびに学習し、時間を戻していたわけです。
なので「なんだこれ卑怯な。人類もう詰んでるじゃないか」という感じだったのですが、ケイジにアルファ個体の血が混じることで、その能力を奪った形になりました。
終わりに
ちなみにこの映画の原作は、桜坂洋氏のライトノベルで、これをトムクルーズが読んで「映画化しよう!」ってなったらしい。
原作者もすごいけどトムクルーズもすごいです(もちろん映画制作陣営すべても)。
設定や脚本だけでなく、敵や人間側兵器など、あらゆるものが作り込まれていて、どの角度で見ても並じゃない映画。
AmazonプライムやU-NEXTなどでぜひ観ていただければと思います。
トム・クルーズ主演『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
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