前回の記事からの続きです。
20記事に渡ってコツコツと要約してきましたが、今回で最後となります。
ほんとうに役に立つ内容が満載で、僕も記事を書きながら学んできました。
今回は、書いた文章を新鮮な気持ちで読み返すための工夫などについて。
そして最後に、文章を書くにあたって才能などは必要ないということを説明します。
行き詰まったら推敲してみる
文章を書いていて疲れたり行き詰まったりした場合、多くの人は完全な気分転換をはかるかもしれません。
僕も、書く手を休めて好きなゲームを始めたりすることがしばしばあります。
しかし、みんな身に覚えがあると思うはずで、完全に別のことで息抜きすると、再スタートに苦労するわけです。
そこで著者がすすめる方法が、これまで書いてきた文章を最初から読み返すこと。
行き詰まりを感じたら手を休め、簡単な推敲をするのです。
フォントを変えて読み返す
ただし、パソコン・スマホ上の文章をそのまま読み返しても身が入らないかもしれません。
とはいえ、毎回紙に印刷して読むのもいろいろと面倒です。
そこでおすすめなのが、普段使っているものとは別のソフト・アプリにコピペして読み返すことです。
そして、フォントを変えてみたり、縦書きに変えてみたりすると、これまで書いた文章を新鮮な気持ちで眺めることができます。
個人的な話をすると、僕はブログをたいていスマホで直接書いています。
書くときに使うアプリはGoogleドキュメントで、ほぼ書き上げたら全文をコピーしてワードプレスアプリにペースト。
ワードプレスアプリではフォントが明朝体になるのもあり、ちょうどいい感じに推敲作業ができます。
誤字・脱字なども発見しやすくなるのです。
時間をおいて2回は見直す
「推敲とは過去の自分との対話だ」ということを、前回の記事でも書きました。
では、過去の自分が間違っていて、今の自分が正しいという保証はあるのでしょうか。
実際のところ、そのときの気分や体調によって「いい・悪い」の判断は変わってくるものです。
なので、身近に自分の文章を読んで、感想を言ってくれる相手がいるのが理想です。
そんな都合のいい相手などいない、という人は「明日の自分」をもう一人の読者として設定しましょう。
つまり「文章を書く自分」と「書き終わった後に読み返す自分」と「次の日にもう一度読み返す自分」の3人でチェックするということ。
そうすることで、自分だけでもかなり客観的な視点で文章を見直せるようになるはずです。
文才などは必要ない
文章を書くというのは、本書の最初のほうでも言ったように「話し言葉を書き言葉に翻訳する作業」です。
本書で語ってきたことは、著者の古賀氏がライターとして「現場」で身につけてきた実学だといえます。
最後に「自分に才能はあるのか?」と自問する方々へのメッセージをひとつ。
自らの才能を問う人というのは「諦めるための言い訳」を探しているだけです。
いい文章を書くのに、文才などまったく必要ありません。
読む前と読んだあとで、その人の心が変わり、行動まで変わったとしたら、それは「いい文章」だったということです。
文章への意識を変えればいい
自分の「思い」を、言葉という道具を使って正しく伝えること。
それが本書で述べてきた「翻訳」です。
勘やセンスなど、つかみどころのないものに頼る必要はありません。
文章に臨む意識を変え、いくつかのルールや技術を身につけるだけでよいのです。
あとは、ここまで読んでくれたあなたが、実際に書きはじめるだけです。
【文章講義要約まとめ】
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